アップルの「スーパーサイクル」、iPhone13発売で継続へ 押し目買いの好機—調査
アップルの株価が1月の高値から16%超下落した。ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏はアップル株を取得する絶好のチャンスであるとし、iPhone13の発売で「スーパーサイクル」が継続するとの見方を示した。
アップル<AAPL>の株価が1月の高値から16%超下落した。投資家によるグロース株からバリュー株への資金移動が背景にある。こうしたなか、ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏はアップル株を取得する絶好のチャンス(golden buying opportunity)であるとし、スマートフォン「iPhone13」の発売で「スーパーサイクル」が継続するとの見方を示した。
10日の米株式市場でアップルは前日比1.10ドル(0.91%)安の119.98ドルで終えている。アップルが「iPhone12 mini」の今年前半の生産計画を引き下げることが分かったとの同日付の日本経済新聞(電子版)の報道が材料視された。
1月26日に付けた終値での最高値143.16ドルからは16.2%の下げとなる。
アイブス氏は10日付の調査リポートで、アップルを同社の「ベスト・アイデア」リストに加えたとし、基本シナリオにおける目標株価を175ドル、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で据え置いた。
さらに強気シナリオでの目標株価も225ドルで据え置いた。10日終値から87.5%のアップサイドとなる。
今年のiPhoneの販売台数を巡る懸念がこのところの株価下落の一因になっているとアイブス氏は指摘し、自身は販売について楽観していると述べた。
ファクトセットがまとめた調査によれば、iPhoneの今年度の販売台数予想のコンセンサスは2億2400万台。これに対し、アイブス氏は2億4000万台以上を見込んでおり、アジアで見込まれる強い需要とともに、世界で使用されている9億5000万台のiPhoneのうち約3億5000万台が買い替えの時期を迎えていることを根拠に挙げた。
iPhone12 Miniについては需要の縮小がみられるが、その一方で「iPhone12 Pro」や「iPhone12 Pro Max」などの上位機種でアップルは販売に成功しているようだと同氏は指摘した。
iPhone13
また、今秋に見込まれる新型モデル「iPhone13」の発売により、「スーパーサイクル」と同氏が呼ぶ好況期が継続する可能性が高いという。
サプライチェーンが示唆するところによれば、iPhone13の当初の目標生産台数は1億台で、iPhone12の時よりも多いという。
一方、iPhone13のストレージ容量において、iPhone12 Proの最大容量の2倍に相当する1テラバイトのオプションが提供される可能性があると同氏は予想。アップルにとって価格設定機会の増大につながるという。
同氏はアップルの時価総額はいずれ3兆ドルになると予想している。足元の時価総額は2兆100億ドル。
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