アップル目標株価33%引き下げ、iPhone12好調で後継機種は苦戦も—調査
アップルが昨年発売したスマートフォン「iPhone12」が好調であることで、今秋発売が見込まれる後継機種は苦戦を強いられるかもしれないとニュー・ストリート・リサーチが分析。アップルの目標株価を33%引き下げた。
アップル<AAPL>が昨年10月に発売したスマートフォン「iPhone12」が好調であることで、今秋発売が見込まれる後継機種は苦戦を強いられるかもしれないとニュー・ストリート・リサーチが分析。アップルの目標株価を33%引き下げた。
ニュー・ストリートは28日付のリポートで、高速通信規格「5G」に初めて対応したiPhone12は需要を大いに喚起したと指摘。その勢いはまだ衰えていないと述べた。
アップルは4月下旬に発表した2021年1~3月期決算でiPhone部門の売上高が前年同期比66%増となったと明らかにした。
一方、今秋発売が見込まれる後継機種は改善が限定的な「iPhone12s」のようなものになるとの見方を示し、需要は軟化する可能性があると予想した。
ニュー・ストリートによれば、iPhone12の販売の伸びは14年発売の「iPhone6」以降では最大となり、「スーパーサイクル」を引き起こした。
ただ、スーパーサイクルはインストールベースを若返らせており、このため漸進的な改善を施したに過ぎない後継機種の需要を抑制する可能性がある。経済の再開により消費者の電子機器への支出削減が見込まれるなか、こうした機種にはリスクが伴うとニュー・ストリートはみている。
iPhone販売台数見通し
市場は22年9月期のiPhoneの販売台数を前年度比2%増の2億3400万台と見込んでいるとニュー・ストリートは指摘。これは、今秋発売のiPhoneが販売台数で過去最高を記録することを意味している。
対照的にニュー・ストリートは22年9月期の出荷台数を1億8000万から2億台と予想。市場予想を少なくとも15%割り込むとみている。
ニュー・ストリートはアップルの目標株価を従来の135ドルから90ドルに33%引き下げた。投資判断も「中立」から「売り」に引き下げている。
28日の米株式市場でアップルは0.67ドル(0.53%)安の124.61ドルで引けた。
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