iPhoneの21年9月期販売予想を引き上げ、中国5G需要が貢献—UBS
アップルのスマートフォン「iPhone」の21年9月期の販売台数予想をUBSが引き上げた。中国の5G対応機種の需要増加を理由に挙げている。
アップル<AAPL>のスマートフォン「iPhone」の2021年9月期の販売台数予想をUBSが引き上げた。中国の5G対応機種の需要増加を理由に挙げている。
UBSは3月31日付のリポートで、アップル株の目標を115ドルから142ドルに上方修正し、投資判断も「中立」から「買い」に引き上げた。
同日の米株式市場でアップルは前日比2.25ドル(1.88%)高の122.15ドルで取引を終えている。新たな目標はこれを16%余り上回る。
iPhoneは安定した長期的な需要と平均販売価格の上昇が強みであるとUBSは指摘。買い替え需要による「スーパーサイクル」を見込む一部の論者と見解を異にした。
さらに中国で5G対応機種の需要の増加が見込まれるとし、21年9月期のiPhoneの販売台数予想を500万台引き上げ、2億2000万台とした。22年9月期についても1000万台上方修正し、2億1500万台としている。
iPhoneの新機種が発売される180日前からアップルの株価が上昇する傾向にあることも新たな目標に反映させている。UBSによると、アップル株は13年から19年まで9月の新機種の発売前の180日間に15%上昇している。
アップルカー
アップルの電気自動車(EV)市場への参入も業績に貢献するとUBSは見込んでいる。
EV市場への参入は、株価を少なくとも14ドル押し上げる効果があると試算。足元の株価はEV市場への参入の可能性を織り込んでいないという。
参入後は世界のEV市場で少なくとも5%のシェアをアップルは確保するとUBSは見込む。UBSの基本シナリオにおける10年後のアップルのシェアは8%だ。
10年後の世界の自動車市場はEVがほぼ100%を占めているとUBSは予想。大規模なインストールベースを保有するアップルのような新規参入者の参入余地は十分にあるとの見方を示した。
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