アップル株価目標引き上げ、iPhone 12に強い需要─調査
アップルが昨年発売したスマートフォン「iPhone 12」シリーズの好調な販売が伝えられている。上位機種「iPhone 12 Pro」を中心に強い需要がみられるとし、一部のアナリストが目標株価を引き上げた。
アップル<AAPL>が昨年発売したスマートフォン「iPhone 12」シリーズの好調な販売が伝えられている。上位機種「iPhone 12 Pro」を中心に強い需要がみられるとし、一部のアナリストが目標株価を引き上げた。
5日の米株式市場でアップルは前日比1.60ドル(1.24%)高の131.01ドルで終えた。昨年12月29日に取引時間中の最高値138.79ドルを付けている。
カナコード・ジェニュイティは、アップルが昨年発売したiPhone 12、およびそのラインナップに対する強い需要の兆候が見て取れるとし、目標株価を145ドルから150ドルに引き上げた。投資判断は「買い」を継続している。
5日付のリポートで、アップルは引き続き、製品エコシステムの強さを実証しており、PCの「Mac」、タブレット端末の「iPad」、およびサービスにおいて2けたの力強い成長が継続すると見込んでいると指摘した。
さらに、スマホについては昨年の「iPhone 12」シリーズの発売が例年よりも遅延したものの、(20年12月末までの第1四半期の)売上高は前年同期比で厳しい比較条件にもかかわらず2けたの伸びが見込まれると予想した。
21年は5Gへの買い替えサイクルが恩恵となり、その他のハードウェア・カテゴリーも2けたの成長が見込まれ、さらに利益率の高いサービスへのミックスシフトも続くとし、株価は長期投資家に対して説得力を持つ水準だとの見方を示す。
5G、キラーアプリ不在との見方
また、アップルを長らく懐疑的にみているクレディ・スイスも目標株価を106ドルから120ドルに引き上げている。ただ、足元の株価は下回る。投資判断は「中立」で据え置いた。
4日付のリポートで、シリーズの上位機種iPhone 12 Proと「iPhone 12 Pro Max」に対して予想よりも強い需要がみられると指摘。とりわけ前者は発売後2カ月以上が経過するが、消費者は依然として2週間余りの待機を余儀なくされているという。19年発売の「iPhone 11 Pro」の場合、およそ6週間後に待機時間が解消した。
5Gに関しては目先についてはカバレッジが限られていることと5Gを必要とするキラーアプリがないことを理由に保守的であるものの、長期的には買い替えに弾みをつけるとして強気にみているという。
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