モリトが自社株買いを発表し、株価が続伸
モリトが50万株を上限とする自社株買いを発表し、株価が続伸した。また、衣料品小売業を手掛けるしまむらも増収を発表し、好調に推移している。
モリト(9837)は2月24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表し、株価が続伸した。同社は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と株主還元の一環として、自己株式の取得を行うとの見解を示した。取得できる株式の上限は50万株で、発行済株式総数の1.83%に相当する。取得期間は2023年3月1日から2024年1月31日までとする予定だ。
モリトの概要
モリトは1908年に森藤商店として大阪で創業し、1976年にモリト株式会社に社名を変更した。同社は1989年に大阪証券取引所に上場した。その後、2013年に東京証券取引所第二部に、2016年に第一部に上場したのち、2022年に東証のプライム市場に上場した。現在は、香港、上海、ダナン、バンコク、ロッテルダムに子会社を持つほか、米国ジョージア州にも連結子会社がある。
同社は主な事業として、子会社のモリトアパレルでハトメ、ホック、マジックテープなどの衣料用トリム(部品)の製造するほか、アウトドア用品、スポーツ用品、ベビー用品、作業服などに使用される部品や素材の製造も手掛けている。また、モリトオートパーツでは、シート用ファスナー、シートバックネット、ドアアームレスト、トランクフロアボード、天井やフロアマットパーツなどの自動車内装部品を製造する。
同社はさらに、インソール、バッグ、サポーターを販売する4つのブランドも展開している。
1月13日の決算発表を受け、モリトの株価が急騰
1月13日、モリトは2022年11月期の決算を発表した。その中で、2023年11月期には、営業利益が8.6%増の23億円、売上高が3.1%増の500億円になるだろうと予想している。また、年間配当予想を22円増配の54円とした。同社はメディカルウェア、ワークウェア、スポーツウェアなどの付属品の売上が好調で、売上高、経常利益ともに過去最高を更新した。今後は主力商品とともに、機能性や持続可能性を重視した高付加価値商品の販売にも注力する方針だ。
市場は今回の決算発表を好意的に受け止めた。1月13日の決算発表前に724円だった株価は、翌14日には874円まで急騰し、15日にはさらに964円まで上昇した。2月27日、自社株買いのニュースを受け、同社の株価は2.2%上昇し、1,022円で取引を終えた。2月27日時点で、同社の株価は年初来38.29%上昇している。
しまむらの株価も好調に推移
2月24日、しまむら(8227)は2月の既存店売上高が前年同月比12.2%増、客数が前年同期比4.4%増であることを明らかにした。これを受け、2月27日に同社の株価は1.49%上昇し、1万2900円で取引を終えた。同社の株式は1月16日に年初来安値の1万2000円をつけ、その後多少の変動はあったものの、その安値から7.5%上昇している。
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