証券取引所についてわかりやすく解説
よく耳にする証券取引所ってどんなところ?何を取引しているの?といった、証券取引所に関する基本的なことがらについて解説します。また、取引所を介する取引と店頭(OTC)市場での取引の違いについてもおさえておきましょう。
証券取引所とは? 定義と意味
証券取引所とは、取引所に上場した企業の株式(有価証券)を売買する場所のことです。証券取引所では株式、債券、上場投資信託(ETF)など様々な金融商品が日々売買されています。
資本市場から資金を調達しようとする企業は、まず取引所へ上場を申請します。上場の申請が承認されると新規株式公開(IPO)、特別買収目的会社(SPAC)、直接上場などを経て株式が上場されます。投資家はその株式を売買できるようになります。企業は資本市場から資金を調達できるようになります。
投資家が企業の株式を保有すると、その企業の所有権の一部を保有していることになります。なお、投資家は証券取引所を介して株式などの金融商品を売買しますが、取引所は単に売買を仲介するだけであり売買そのものは行いません。
世界的に有名な取引所として、ニューヨーク証券取引所(NYSE)、NASDAQ取引所、東京証券取引所(JPX)、ロンドン証券取引所(LSE)、上海証券取引所(SSE)、ボンベイ証券取引所(BSE)などがあります。
証券取引所の株価はどのようにして決まる?
株価は、証券取引所で売買される株式の需要と供給の関係で決まります。株式の需要が供給を上回る場合、株価は上昇します。逆に株式の需要が供給を下回る場合、株価は下落します。
株価の需給関係はさまざまな要因に左右されます。なかでも会社の業績は株価を大きく動かす要因となります。例えば、好調な業績を維持する企業の株式需要が高まることで株価も上昇する傾向にあります。逆に、業績不振が続く企業の株式需要は減少しやすく、株価も下落する傾向にあります。
会社の内部的な要因(四半期の決算や経営陣の交代など)だけでなく、会社の外部的な要因も株価に影響を及ぼします。例えば、政治や経済の出来事によって、マクロ環境が大きく変わると外部的な要因が重視されることで株価が上下に変動することがあります。
証券取引所と株式市場との違いは?
証券取引所は、厳しい規制のもとで運営されている重要なインフラです。現在は、インターネットを介して投資家の売買を仲介しています。
株式市場とは、上場企業の株式取引が行われる実体のない”場所(市場)”を表す言葉です。株式市場の取引は、取引所または店頭(OTC)市場を介して行われます。
この2つの言葉は同じ意味合いで使われることがありますが、両者は別物です。株式市場は基本的に証券取引所を介して行われます。投資家は、証券取引所から得たリアルタイムの価格情報を見ながら売買をします。
CFDで株やETFを取引する
CFD取引は差金決済取引なので、原資産を所有することなく株式の取引ができます。具体的には、保有している株式の価格と現在の価格の差で損益が決まります。
CFDはレバレッジ取引です。ポジションを建てる(保有する)ための証拠金が必要となります。レバレッジ取引では、マーケット(相場)が思惑通りに動けば通常の取引(レバレッジをかけない取引)以上の利益を得ることができます。
逆にマーケット(相場)が思惑とは逆の方向に動けば、通常の取引(レバレッジをかけない取引)以上の損失を被ります。このためCFD取引(レバレッジ取引)では、価格の変動リスクをヘッジすることを常に考える必要があります。
「取引所取引」のメリットとデメリット
証券取引所での株式取引のことを「取引所取引」と言います。取引所取引にもメリットとデメリットがあります。
証券取引所で取引を行うメリット
• 株式を購入して企業の所有権を取得することができます。また、企業が利益を挙げれば、その一部を「配当金」として受け取ることができます。
• 証券取引所に上場を果たした企業は、厳しい上場の基準をクリアしていることから企業としての信用力とブランド力が増します。
• 証券取引所は、取引の透明性を確保することを重視します。このため証券取引所から発信される情報(価格など)をもとに株式の取引をすることができます。
• 証券取引所の取引は、厳しい基準(ルール)の下で行われます。店頭(OTC)取引と比べて、契約相手(カウンタパーティ)の破綻(デフォルト)リスクを回避することができます。
証券取引所で取引を行うデメリット
• 会社を証券取引所に上場させるためには、時間と費用がかかります。
• 証券取引所に上場すると株主に対する責任が発生します。
• 証券取引所で株式取引をする場合は、価格変動リスクを考慮する必要があります。すべての上場株式は、政治的または経済的な出来事により上下に振れる可能性があるからです。
• 株式市場では、株価が暴落する可能性が常にあります。暴落の要因は様々で事前に予測することは困難な場合がほとんどです。
証券取引所についてのまとめ
- 証券取引所とは、株式の買い手と売り手が共通の基準(ルール)の下で上場企業の株式を取引できる物理的なインフラのことをいう。
- 株式市場とは、取引所で有価証券を売買する市場のことをいう。
- 証券取引所に上場している企業の株価は需給の関係によって決まる。株式の需給は会社の内部的な要因と外部的な要因で決まる。
- 証券取引所を介して行われる取引のことを「取引所取引」という。一方、買い手と売り手との間で結ばれた契約の下で行う取引を「店頭(OTC)取引」という。
- IG証券のCFD取引なら、世界の主要な企業の株式を取引することができる。
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