ネットフリックス株は過大評価 制作費の増大が利益押し下げへ─調査
米動画配信大手ネットフリックスの株価は過大評価されているとの分析をウェドブッシュが発表した。また、2021年は増大する制作費により利益が押し下げられる可能性があるという。
米動画配信大手ネットフリックス<NFLX>の株価は過大評価されているとの分析をウェドブッシュが発表した。また、2021年は増大する制作費により利益が押し下げられる可能性があるという。
16日の米株式市場でネットフリックスは546.54ドルで取引を終えた。株価は20年に60%超上昇したが、年初来はおおむね横ばいで推移している。
ウェドブッシュによるネットフリックス株の向こう1年の目標は340ドル。現行水準から約38%下落する可能性があることを示唆している。投資判断は「アンダーパフォーム(売り)」としている。
ウェドブッシュのリポートを米ビジネス・インサイダーが引用して伝えたところによると、ネットフリックスの現在の業務遂行について、過去10年間のいずれの時点よりも建設的であるとウェドブッシュはみている。一方、足元の事業価値、およびフリーキャッシュフロー(FCF)を稼ぎ出す能力については疑問視している。
ウェドブッシュはネットフリックスの昨年を振り返り、コロナ禍で非常に困難な環境にあるなか、制作費の管理とキャッシュの節約により19億ドルの黒字のFCFを創出し、さらにそうした状況において記録的な数の新規加入者を獲得したと評価した。
しかし、21年についてはコンテンツ制作への支出が前年を大きく上回ることで、FCFは10億ドルを超えるどころか、むしろブレイクイーブンに近い水準になると予想する。また、事業価値も現在の水準を大きく下回る1620億ドルになると分析モデルは示唆しているという。
1~3月期は大幅増益へ
ネットフリックスは20日の取引終了後に1~3月期決算を発表する予定。
ザックス・エクイティ・リサーチがまとめた1株あたり利益の市場予想は前年同期比89.8%増の2.98ドル。売上高の市場予想は23.7%増の71億4000万ドル。
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