アマゾン株、5200ドルに上昇との見方も 決算後に目標引き上げ相次ぐ
アマゾンの好決算を受け、ウォール街で目標株価の引き上げが相次いだ。一部は業界で初めて5000ドル台に目標を設定している。
アマゾン・ドット・コム<AMZN>の2日の好決算を受け、ウォール街では目標株価の引き上げが相次いだ。一部は業界で初めて5000ドル台に目標を設定している。
2020年10~12月期決算は売上高が前年同期比44%増の1255億5500万ドル。四半期の売上高として初めて1000億ドルの大台を突破した。
純利益は2.2倍の72億2200万ドルとなり、過去最高を更新した。
サスケハナはアマゾンの目標株価を4000ドルから5200ドルに引き上げた。米株式市場での3日終値の3312.53ドルから57%のアップサイドとなる。
クリスマス商戦が終わっても成長ペースに減速の兆しはないとし、電子商取引(EC)、クラウド、広告の主要3事業でのリーダーシップはコロナ禍の後にさらに強まる可能性があるとの見方を示した。
カナコードも同様に、コロナ禍の期間を通じてみられたECへの追い風は永続的なものになる可能性があると指摘。目標株価を3800ドルから4100ドルに引き上げた。
バラ色の決算は、コロナ禍の間続いたアマゾン人気が個人の消費トレンドに永続的に根付く可能性が高いことを示唆していると分析する。また、EC事業とともに、クラウドサービス事業の「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」も引き続き良好な業績が見込まれるとしている。
JPモルガンは目標株価を4155ドルから4400ドルに引き上げた。米国では調整済小売売上高の最大20%をECが占め、またワークロードの最大15%がクラウドサービスを介しているとした上で、アマゾンは双方で業界リーダーだと指摘。AWSは高成長を続けており、広告事業でも利益を上げているとした。
部門別売上高
10~12月期のEC売上高は46%増の664億ドル。「マーケットプレイス」への出品事業者から受け取る手数料は57%増の273億ドルだった。一方、実店舗の売り上げは8%減の40億ドルだった。
AWSの売上高は28%増の127億ドルとなった。
これに対し、クラウドで競合するマイクロソフトの「Azure(アジュール)」の売上高は50%増だった。マイクロソフトはAzureの売上高の金額は開示していない。グーグルの「グーグルクラウド(Google Cloud)」は47%増の38億3000万ドルだった。
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