ビットコイン、2万3000~3万5000ドルが中期の適正価値—JPモルガン
JPモルガンはビットコインの中期的な適正価値を2万3000~3万5000ドルとみている。また、高いボラティリティが機関投資家のポートフォリオへの採用を難しくしていると指摘する。
JPモルガンは暗号資産(仮想通貨)ビットコインの中期的な適正価値を2万3000~3万5000ドルとみている。また、高いボラティリティが機関投資家のポートフォリオへの採用を難しくしていると指摘する。
ビットコインは4月14日に6万4000ドル超の過去最高値を付けた。しかし、その後ピークの半値以下まで下落。今月22日に一時3万ドルを下回った。足元では3万5000ドル付近で推移している。
JPモルガンは23日付のリポートで、とりわけ金と比較した際のビットコインの高いボラティリティが、機関投資家による投資対象としての採用の障壁になっていると指摘。機関投資家にとって高いボラティリティのビットコインは金に比べて相対的に魅力が乏しいためだ。
JPモルガンが22日に発表した別のリポートによれば、暗号資産の取引を行っているのは機関投資家のわずか10%に過ぎない。
ビットコインと金のボラティリティ・レシオに基づけば、ビットコインの理論上の適正価値は14万ドルになるとJPモルガンは分析する。
しかし、ボラティリティは金のほぼ6倍になりつつあり、これを考慮すれば中期的な適正価値は14万ドルの6分の1の約2万3000ドルになるという。
中期的なベストシナリオとして、年末までのボラティリティの約4倍への低下を挙げている。この場合、適正価値は約3万5000ドルになる。
目先の下げ圧力
一方、ビットコインは目先、新たな下げ圧力に直面する可能性があるという。
暗号資産投資会社グレースケール・インベストメンツが運営するビットコイン連動型の投資信託「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」の6カ月のロックアップ期間の7月までの終了に伴い、既存の投資家による売却が見込まれるためだ。
これにより、ビットコイン価格が下押される可能性があるとJPモルガンは指摘した。
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