コインベース株を取引する前に知っておきたいこと
仮想通貨(暗号通貨)市場の拡大とともに、ますます注目を集めるコインベース株。ここでは、コインベース株の取引方法、マーケット分析、コインベース社の歴史など、取引するために知っておきたい情報をまとめました。
コインベース株を取引する方法
コインベース株を取引するにはどうすればよいのでしょうか。IG証券では、株式を直接所有することなく、株式CFDを利用して取引を行うことができます。
通常の株式投資では株式を購入し、価格が上がることを期待します。CFDでは、株式そのものを保有しないため、価格が上がることを期待する「買い」だけでなく、「売り」から取引を開始することも可能です。
- コインベースの株価が今後上昇すると予想する場合→「買い」ポジションを選択
- コインベースの株価が今後下落すると予想する場合→「売り」ポジションを選択
このように、上昇局面だけでなく下落局面でも利益を狙うことができるのが、CFDの大きな特徴の一つです。
CFDはレバレッジ取引ですから、利益を増大させる可能性があると同時に、損失も大きくなる可能性があることに注意が必要です。取引を始める前に、リスク管理を行うことをおすすめします。
コインベース株とは
コインベースの株式は、ナスダック証券取引所に上場しています。コインベースはIPOではなく、2021年4月14日に直接上場を果たしました。上場初日の株価は328.28ドルで終了し、時価総額は約860億ドルとなり、史上最大の上場企業の一つとなりました。
コインベース社の歴史・基本情報
コインベースは、現在の最高経営責任者(CEO)を務めるブライアン・アームストロング氏とフレッド・エアサム氏によって2012年に設立されました。アメリカ・サンフランシスコに本社を置き、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサ、ライトコインなどの暗号通貨の取引所およびブローカーとして活動しています。
コインベースのビジネスモデル
コインベースのビジネスモデルは、2つのコアとなる事業に基づいています。1つ目は、暗号通貨を取引するための取引所で、グローバル デジタル アセット取引所(GDAX)として知られています。2つ目は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサ、ライトコインなどを取引するためのユーザー向けのプラットフォームです。
同社は合計で25種類以上の暗号通貨をユーザーに提供していますが、ビットコイン、イーサ、ライトコインほどの知名度がない「アルトコイン」と呼ばれるニッチな暗号通貨も取り扱っています。
コインベースは、一般トレーダー向けの「コインベース」と、プロトレーダー向けの「コインベースプロ」の2つのプラットフォームを運営しています。
コインベース社のマーケット分析
解説:石川順一(IG証券 シニアFXストラテジスト)
上場からこれまでの動き
米大手暗号資産取引所のコインベース(Coinbase)は2021年4月14日、ナスダックに上場しました。初値は381ドルでした。一時は429ドルまで上昇する局面がありましたが、取引初日は初値から14%下落して取引を終えました。その後も同社の株価は下落トレンドが続き、同年5月19日には208ドルまで下落しました。
コインベースの株価が下落トレンドにある理由は、ビットコインの下落にあります。事実、ビットコインは5月以降、電気自動車大手テスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏の発言や中国当局による暗号資産の取引規制により下落幅が拡大し、6万ドル台の水準から5月19日には3万ドルまで下落しました。
今後の展望
今後もコインベースは、ビットコインの動きにトレンドが左右される可能性があります。そのビットコインは、アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)の動きに影響を受ける可能性が高いでしょう。なぜなら、2020年にFRBが導入した大規模な金融緩和政策がコイン急騰の要因だったからです。
しかし、FRBは2021年6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融緩和政策の転換を示唆しました。実際にFRBが金融緩和政策の転換を実行する場合、これまで金融市場に流れていたマネーが細ることになります。これは、コインにとってはネガティブな要因です。よって、FRBの政策転換はコインベースの株価にとってもネガティブな要因となります。調整の反発を挟みながらも短期的に同社の株価は、もう一段下落する可能性があります。
しかし、中長期的に見れば暗号資産には将来性があります。今は投機的な要素が強い暗号資産ですが、時代が進むにつれて社会インフラとしての役割を果たす可能性が高いと思われます。よって、コインベースの株価も中長期の視点で考えるならば、上昇する可能性があるでしょう。
コインベースの株価を分析する方法
コインベースの株価を分析するには、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を使用する必要があります。
- テクニカル分析では、チャートのパターン、テクニカル指標、過去の値動きなどを分析します。
- ファンダメンタルズ分析では、純収益や損益計算書など、企業の基礎的な情報に基づいて分析します。
コインベースの株価を評価する際には、これら2つの分析を組み合わせて行う必要があります。暗号通貨市場自体の不安定さを考慮すると、コインベースの株価も不安定になる可能性があります。
分析についてさらに詳しく知りたい場合は、IGアカデミーで詳細をご覧ください(無料のデモ口座登録が必要です)。
コインベース株の取引を始めよう
準備ができたら、実際にコインベース株の取引を始めましょう。IG証券でコインベース株を取引する場合、次の手順で行います。
- 取引するための口座を開設する
- 取引プラットフォーム(またはアプリの取引プラットフォーム)で「個別株口座」を選択
- 検索窓で「コインベース」を検索
- 株価の上昇を予想する場合は「買い」、下落を予想する場合は「売り」を選択
- ロット数を決め、ストップ注文などのリスク管理ツールを使う場合は設定する
- 「注文確定」をし、ご自身のタイミングで決済をする
IG証券の米国株は、1株から注文OK! 時間外取引にも対応しております。口座開設のお申し込みはオンラインで完了。FXや株価指数、商品なども同じ口座から取引いただくことが可能です。
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