暗号資産の時価総額、計2兆ドル突破 金の投資保有と同等に—調査
暗号通貨の時価総額の合計が2兆ドルを超えた。投資目的で保有される金の時価総額とほぼ同等の規模となる。バーンスタインが調査で明らかにした。
暗号通貨（仮想通貨）の時価総額の合計が2兆ドルを超えた。投資目的で保有される金の時価総額とほぼ同等の規模となる。バーンスタインが調査で明らかにした。
米CNBCによると、バーンスタインは18日付の調査リポートで、ディベースメント（価値の毀損）リスクのヘッジが可能であり、またインフレ高進時のエクイティ・リスクに対して分散投資先としての役割を持つ収益資産を投資家は必要としているとし、暗号資産にはこうした機能を果たす潜在性があるとの見解を表明した。
ただし、金には投資のほかに宝飾品などの用途がある。バーンスタインの計算によれば、宝飾品も含めた場合、金の時価総額はおよそ8兆ドルになる。
また、暗号資産にもそれぞれに特徴があるとし、代表格であるビットコインについては主に価値の保存手段として使用されていると指摘した。
ビットコインは4月14日に6万4000ドルを超える水準まで買われて過去最高値を更新した。この時点でビットコインの時価総額は約1兆2000億ドルとなった。
価格はその後、下落に転じており、足元では4万1000ドル付近で推移。時価総額は約7800億ドルに減少している。
ニューヨーク商品取引所（COMEX）に上場する金先物で取引の中心である6月限は、18日の取引で一時、中心限月として3カ月半ぶりの高値となる1トロイオンス＝1875.9ドルを付けた。終値は1868.0ドル。
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