ユニチャームが上場来高値、川本産業ストップ高 新型肺炎銘柄
・足元のマスク需要、通常の5倍
・政府、マスク増産を支援
17日の東京株式市場でユニ・チャーム<8113>が一時、上場来高値を付けた。高原豪久社長が13日、新型コロナウイルスの感染拡大により、通常の5倍のマスク需要が発生していると述べ、同銘柄に注文が集まった。マスクの材料を生産する川本産業<3604>もストップ高を付けた。政府は13日、マスク増産を支援するため、設備投資に補助金を交付する措置などを含む緊急対応策をまとめた。
ユニ・チャームの終値は前週末比158円(4.13%)高の3981円。一時5.55%高の4035円まで買われ、上場来高値を付けた。
2部上場の川本産業は続伸し、500円(21.89%)高でストップ高となる2784円で終了。出来高は2部銘柄で2位だった。
川本産業は新型肺炎関連銘柄では先駆け組。1月31日まで10営業日連続でストップ高となった後、今月3日に4000円まで買われた。その後利益確定の売りで1495円まで下げたが、この間の下げを50%超回復した。
産業用防毒マスクを生産するジャスダック上場の重松製作所<7980>もストップ高。終値は400円(25.84%)高の1948円。値上がり率は全銘柄で2位となった。
同様に産業用マスクを生産するジャスダック上場の興研<7963>も500円(20.00%)高でストップ高となる3000円で取引を終えている。
マスク増産支援
マスクメーカーなどが加盟する日本衛生材料工業連合会によると、2020年に入ってから約15億枚のマスクが国内で出荷された。通常の需要は1カ月で約3億枚という。
国内製マスクは全体の2割にとどまり、残る輸入品の大半は中国製。同国からの出荷の滞りにより、国内の品薄の長期化が懸念されている。
このため政府は供給態勢強化に向けた支援策を講じる方針を打ち出し、13日にまとめた緊急対応策では、マスク増産のため製造ラインを増強したマスクメーカーを対象に、設備投資費用の一部を補助する措置などを盛り込んだ。
今年度予算の予備費4億5000万円をこれに充て、週に1億枚程度の供給量を約1.5倍に増やす意向だ。
マスク輸入を手掛ける企業も支援する方針という。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。