エヌビディア株、800ドルまで上昇も 好決算で目標引き上げ続く
エヌビディアが24日発表した20年11~21年1月期決算は売上高、利益とも市場予想を大きく上回った。これを受け、アナリストの目標株価の引き上げが相次ぎ、一部は同社株が足元の水準から50%超上昇して800ドルになると予想する。
画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディア<NVDA>が24日発表した2020年11~21年1月期決算は売上高、利益とも市場予想を大きく上回った。これを受け、アナリストの目標株価の引き上げが相次ぎ、一部は同社株が足元の水準から50%超上昇して800ドルになると予想している。
11~1月期の売上高は前年同期比61%増の50億300万ドルと、市場予想の48億ドルを大きく上回った。1株あたり利益も3.10ドルと市場予想の2.81ドルを上回った。
ゲーム部門の売上高は67%増の24億9500万ドル。データセンター部門は97%増の19億300万ドルだった。
ニーダムはエヌビディアの目標株価を700ドルからはウォール街で最高の800ドルに引き上げ、投資判断を「買い」で継続した。
11~1月期はデータセンター部門が引き続き力強さを示したとし、スーパーコンピューティングや金融サービス、高等教育などの多くのエンドマーケットで製品が採用されたと指摘した。
JPモルガンは、エヌビディアはすべての部門で好調を持続するとみているとし、目標株価を605ドルから660ドルに引き上げた。投資判断は「オーバーウェート(買い)」で継続した。
エヌビディアの業績は通常、下期に比べて上期は弱いが、パソコンでのゲーム向けの需要が底堅く、売り上げをけん引するとみているという。
また、ウェドブッシュは目標株価を600ドルから640ドルに引き上げ、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で据え置いた。エヌビディアが発表した業績見通しについて、短期的なリスクは最小限に抑えられているとみるという。
2~4月期業績見通し
エヌビディアが示した2~4月期の売上高見通しは約53億ドルで、市場予想の44億9000万ドルを上回った。
一方、コレット・クレス最高財務責任者(CFO)が、2~4月期は成長の過半がゲーム部門からのものになると会見で語り、データセンター部門の成長鈍化を示唆したと一部で捉えられた。
25日の米株式市場でエヌビディアは前日比47.66ドル(8.22%)安の532.30ドルで取引を終えた。米長期金利の上昇を背景に株式市場全体が売られる展開だった。
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