米銀決算、引当金取り崩しで予想上回る増益へ バンカメ好調との声
米銀行セクターの21年1~3月期決算発表が今週本格化する。貸倒引当金の戻し入れが寄与し、各行の利益は総じて市場予想を上回る可能性が高いといRBCキャピタルは予想する。バンク・オブ・アメリカは米国の景気回復からも恩恵を受けるという。
米銀行セクターの2021年1~3月期決算発表が今週本格化する。貸倒引当金の戻し入れが寄与し、各行の利益は総じて市場予想を上回る可能性が高いといRBCキャピタル・マーケッツは予想。とりわけバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)<BAC>は米国の景気回復からも恩恵を受けるという。
14日にJPモルガン・チェース<JPM>、ゴールドマン・サックス<GS>、ウェルズ・ファーゴ<WFC>、15日にバンカメ、シティグループ<C>、16日にモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表する。
RBCのアナリストは9日に米CNBCの番組で、貸倒引当金の戻し入れが増益の主因になるとの見方を示した。新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年、銀行業界は融資先の破綻などに備えて数十億ドルを計上したが、引き当ては行われていないと指摘する。
もっとも、純受取利息の伸び悩みや純資金利ざやの抑制などが業績にブレーキをかける可能性もあると述べた。
各行のなかで最も好調とみられるのは稼ぎの大半を米国が占めるバンカメと指摘する。米景気回復への広範なエクスポージャーや多様な収入源などが強みという。
国際通貨基金(IMF)は6日、世界経済見通し(改訂版)で21年の米成長率見通しを6.4%に引き上げている。
バンカメの1~3月期の1株あたり利益と収入の市場予想は0.65ドルと220億3000万ドル。20年1~3月期の実績はそれぞれ0.4ドルと229億1000万ドルだった。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。