コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米ドル相場の焦点は対資源国通貨の動き / ドル円とユーロドルのチャートポイント

6日に公表されたFOMC議事要旨では、米FRBの積極的な金融引き締めスタンスがあらためて確認された。米ドル買いの強さを見極めるために、今後は対資源国通貨の動きに注目したい。目先のドル円とユーロドルのチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

米ドル相場の焦点は対資源国通貨の動き


【サマリー】

・FOMC議事要旨のサマリー
・米ドル相場の焦点は対資源国通貨の動き
・ドル円のチャートポイント
・ユーロドルのチャートポイント


FOMC議事要旨のサマリー

米連邦準備理事会(FRB)は6日、3月15~16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表した。利上げの決定については、0.5ポイントの引き上げを主張するメンバーがいたが、ロシアーウクライナ情勢を考慮し、0.25ポイントの引き上げにとどめることが適切と判断していたことが判明。しかし、今後の会合では複数回の0.5ポイント利上げの可能性を示唆した。一方、バランスシートの縮小(QT)については、5月にプロセスを開始することが適切とした。縮小ペースについては、月額最大950億ドルになることが示唆された。


・米ドル相場の焦点は対資源国通貨の動き

パウエルFRBが金融引き締めペースの加速を志向していることで、米債市場では短期ゾーンを中心に利回りが上昇することが予想される。米金利の上昇は米ドル相場のサポート要因である。

米ドル相場全体でどの程度買いの圧力が強まっているのか?この点を確認するために、今後は対資源国通貨(コモディティ通貨)の動きが重要となろう。ロシアーウクライナ紛争とそれに伴う資源供給の問題を受け、資源と関わりの深い国の通貨は底堅い展開となっている。しかし、今週の米ドル相場のパフォーマンスを確認すると、資源国通貨としての妙味を持つ新興国通貨を中心に米ドル買い優勢の展開となっていることがわかる。

対豪ドル(AUD)では米ドル安優勢の状況だが、昨日は大陽線が示現しての米ドル高/豪ドル安の展開となった(USD/AUD、AUD/USDでは大陰線)。豪準備銀行(RBA)も利上げに向けて動き出しているが、そのペースを考えるならばFRBに軍配が上がる。米金融引き締めペースの加速により、資源国通貨全般で米ドルの上昇局面が多く見られる場合は、政策スタンスの差が最も意識されやすいドル円(USDJPY)で、上昇の圧力がさらに高まることが予想される。

一方、米金融引き締め政策だけでなく、ロシアーウクライナ情勢にも直面するユーロドルは、調整の反発を挟みながら1.08トライを視野に入れた下落トレンドを想定しておきたい。

米ドル相場のパフォーマンス

米ドル相場のパフォーマンス


ドル円とユーロドルのチャートポイント

・ドル円のチャートポイント

6日のドル円(USDJPY)は上昇トレンドを維持するも、124.00レベルで上値の重い展開となった(高値124.05)。昨日の日足ローソク足が、様子見のシグナルを示す小陽線(コマ)となったことも考えるならば、124.00レベルからの上値トライには市場参加者のためらいがうかがえる。よって、ドル円の次の焦点は、124.00レベルの突破とその水準の維持となろう。

ドル円のカタリストは、やはり米金利である。昨日は利回りの上昇が抑制されたが、パウエルFRBが金融引き締めペースの加速を志向していることで、米金利の先高観は根強い。米国の2年債利回りや5年債利回りで上昇幅が拡大する局面では、124円台への攻防シフトを想定しておきたい。

ドル円が124円台へ上昇する場合、124.20-30ゾーンの攻防が目先の焦点となろう。124.20レベルはフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。3月29日は、76.4%の上の水準124.30で上値が抑制された経緯がある。

一方、ドル円の反落要因として注視すべきは、国内サイドからの「円安けん制発言」である。124円以上ではこの点が意識されやすい。実際に円安をけん制する言動があれば、ドル円の反落を想定しておきたい。このケースでは、10日線(EMA)の維持が目先の焦点となろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

・ユーロドルのチャートポイント

ユーロドル(EURUSD)のリスク・リバーサルを確認すると、ユーロ・プットの動きがひとまず止まるムードが見られる。ロシアーウクライナ情勢は引き続きユーロ相場の重石だが、4月に入り2%超も下落している状況を考えるならば、短期的な調整の反発相場を意識する局面にある。

しかし、そのような展開となっても、上昇幅は限定的となる可能性が高いだろう。ロシアーウクライナ情勢だけでなく、米金融引き締めペースの加速までが意識されやすい状況にあるからだ。

ユーロドルが反発する場合、目先は1.10レベルのトライと突破が焦点となろう。この水準には10日線(MA)と21日線(MA)が推移している。テクニカルの面でも1.10はレジスタンスポイントとして意識されやすい状況にある。

一方、ユーロドルの下落トレンドが続く場合は、1.0847(3/8安値)のトライおよびブレイクとなるか?この点に注目したい。1.08ミドルの水準を一気に下方ブレイクする展開となれば、1.08台の維持が焦点として浮上しよう。3月7日は1.0804レベルでかろうじて反発した経緯がある。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。