FOMC待ちのムード ドル円はレジスタンスの攻防が焦点 / ユーロドルの焦点
今日のポイント:『外為市場はFOMC待ちのムードに。ドル円は長期レジスタンスラインの攻防に注目。ユーロドルのチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
FOMC待ちのムード ドル円はレジスタンスの攻防が焦点
米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えていることから、昨日の外為市場に大きな変動は見られなかった。FOMC待ちムードが漂う状況を考えるならば、本日の外為市場もレンジ相場が予想される。
この日の米国株式市場では、ダウ平均とS&P500指数が最高値を更新する展開となった。ナスダック総合指数もテクニカル面で25日MAをトライする水準まで反発している。
これら一連の動向は、米金利の上昇に対して米株の耐性が徐々に強まっていることを示唆している。
リスク選好の相場が続いている状況を考えるならば、リスク回避の円高が発生する可能性は低い。よって、円相場は引き続き円安優勢の展開を予想する。
ドル円は、このレポートで何度も指摘している109.20-30ゾーンの攻防が焦点となろう。
昨日は、一時109.36まで上昇する局面が見られ、2015年6月高値125.85を起点とした長期レジスタンスラインを上ヒゲで突破する局面が見られた(ローソク足では突破に失敗している)。
米株が堅調地合いを維持する中、米金利の上昇基調が続けば、FOMC前でもレジスタンスラインの攻防が続くと予想する。
一方、米金利の低下、もしくは米株の反落と米金利の低下が同時に発生する局面では、ドル円の反落を予想する。
だが、米株高のトレンドが大きく崩れない限り、ドル円の下落幅は限定的となろう。下値の焦点は108円台の維持で変わらず。
尚、ドル円の予想変動率(1週間)は実勢相場と同じく上昇基調にある。ローソク足の実体ベースで長期レジスタンスラインを突破する場合、上昇幅が拡大する展開を想定しておきたい。
ドル円のチャート:月足
ドル円のチャート:日足
ユーロドルの焦点
反発基調にあったユーロドルだが、米金利が再び上昇し始めた先週12日以降、再び上値の重い展開となっている。米金利がトレンド決定要因となっている状況を考えるならば、今日のユーロドルも米金利にらみの状況が続くだろう。
FOMCが控えていることを考えるならば、米金利が大きく動く可能性は低い。だが、1.6%台で高止まりの状況が続けば、ユーロドルは上値の重い展開になると予想する。
市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)は、若干だが低下基調にある。
ユーロドルの軟調地合いが続く場合、1.1910レベルの攻防に注目したい。今月11日以降、この水準がサポートとして意識される局面が見られる。
1.1910レベルの下方ブレイクは、1.18台へ下落するシグナルと想定しておきたい。
1.18台では1.1867レベル、1.1834レベルの攻防に注目したい。
一方、米金利の低下がユーロドルをサポートするケースでは、短期レジスタンスラインの攻防が焦点となろう。
このラインは本日、1.1950→1.1935レベルで推移する。1.1950を突破する場合は、1.1967レベルまでの反発を想定しておきたい。
ユーロドルのチャート
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