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株式動向に左右されるドル円

Market Summary
26日の外為市場は、円安優勢の展開となった。米国市場がリスク選好相場となったことを受け、ドル円はNYタイムに111円台を回復。高値111.40まで上昇する局面が見られた。クロス円では豪ドル円の上昇が目立った。この日は77円ミドルから高値78.73まで急上昇した。一方、ユーロドルは1.14前半で上値がレジストされる展開は変わらず。米株高と金利上昇の影響を受け21日MAを下方ブレイクすると、安値1.1340まで下落する局面が見られた。
米株は主要3指数が急反発した。年末商戦の好調さや値ごろ感を意識した買いが相場をサポート。原油価格の上昇も押し上げ要因となり、ダウ平均の上げ幅は1000ドル超と1日の上げ幅としては過去最大を記録。前営業日比1,086.25ポイント高の22,878.45で引けた。国際商品市況では、NY原油先物2月限が前営業日比3.69ドル高の1バレル=46.22ドルと大幅に反発。米国市場のリスク選好相場に追随する展開となった。一方、NY金先物2 月限は同比1.2ドル高の1トロイオンス=1273.0と続伸して終了した。

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Market Analysis

26日の米株は急反発。ドル円は一気に111円台を回復した。直近の110.00トライと昨日の上昇は、ドル円のトレンド決定要因が株式動向にあることをあらためて示唆した。しかし、このまま米株が上昇基調へ回帰すると判断するのは早い。10年前の世界金融危機の際も急落後に昨日のような反動局面は散見された。また、米株のボラティリティ(VIX)が未だ30ポイント台で推移している状況を考えるならば、今後も上下に振れる不安定な展開が続こう。米株が上昇基調へ転じるタイミングとして目先注視すべきは1月中旬以降である。この間に米国の指標データが発表され、且つ決算シーズンを迎える。前者はFEDの経済予測の正しさを確認する上で重要である。そして後者は米中貿易摩擦が激化した時期での決算内容が発表される。指標データと企業決算が総じて市場予想を上回り、且つ景気の先行きに対する企業の警戒レベルが高まっていないことが確認される場合、米株は緩やかに反発基調を描く展開を想定している。それまでドル円は米株をにらみながら、上下に揺れ動くだろう。

本日のドル円は、利益確定売りに圧されながらも反発基調の維持を想定している。テクニカル面では、昨日上値を抑制したリトレースメント38.20%(111.41)の攻防が焦点となろう。すぐ上の水準111.50にはオファーが観測されている。111円ミドル以上の攻防へシフトする展開では21日MA(111.70前後)を次の上値ターゲットと想定。111.70から112.00にかけても断続的にオファーが並んでいる。一方、下値の焦点は110円台の維持となろう。
ユーロドルは引き続きレンジ相場(1.1300-1.1500)を想定している。米株が続伸するケースでは、1.1300トライを警戒したい。だが、21日MA以下では根強い押し目買いにサポートされよう。よって、1.13台は維持すると想定している。1.1330から1.1300にかけてはビッドが並んでいる。一方、反発する場合は1.14前半で上値が抑制される展開を引き続き意識したい。1.1450にはオファーの観測あり。

【チャート1:ドル円】

USDJPY ドル円

【チャート2:ユーロドル】

ユーロドルEURUSD

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