Market Analysis
米中間選挙の結果を受けた7日の米国市場は、リスク選好(=株高 / 金利上昇)で反応。注視すべきは、米長期金利が先月9日以来となる3.25%の水準まで急騰したにもかかわらず、米株が急伸した事実だろう。長期金利が3.261%(10月9日高水準)を突破してなお、米株が反発基調を維持するならば、株高トレンドが耐え得る金利の適正水準が3.1%台から3.2%台へ切り上がったと判断したい。本日はFOMCが予定されている。10月の米雇用統計の結果と最新のFOMC議事録(9月25-26日開催分)の内容を考えるならば、声明文は米経済の先行きについて前回と同じく強気スタンスを踏襲する内容となろう。また、金利先物市場では12月利上げが既に織り込まれている。よって、11月FOMCは現在の米国市場のサポート要因となるか、無風で通過すると想定している。
ドル円は引き続き底堅い展開が続こう。上値の攻防分岐は114.00となろう。このレベル付近では標準誤差回帰分析バンドの上限が推移し、且つオファーが観測されている。昨日上値をレジストした113.80レベルの突破は114.00トライのシグナルとして意識したい。113.80-90ゾーンにもオファーの観測あり。下値の焦点は113円台の維持となろう。一方、調整相場が続いているユーロドルだが、昨日は心理的節目の1.1500で見事に上値がレジストされ、長い上ヒゲが示現。ローソク足の形状も相場の気迷いを示す十字線となった。米独利回り格差の拡大傾向も考えるならば、本日は下値トライを警戒したい。サポートポイントとして注目すべき水準は1.1380および1.1370。これらを下方ブレイクする場合は、ビッドが観測されている1.1350までの下落を想定したい。一方、上値の焦点は21日MA(1.1446)および1.1500となろう。後者のレベルにはオファーの観測あり。
【チャート①:米国市場の動向】