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外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

焦点はイエレン証言とユーロ相場の動向

Market Overview

昨日の海外外為市場は「米ドル売り/ユーロ買い」の展開となった。イエレン証言を控え動意に薄い中、ブレイナードFRB理事はこの日の講演で、追加利上げについて慎重な姿勢を表明。この発言を受け米10年債利回りは2.4%手前でキャップされ、2.35%台まで低下した。米金利の低下は米ドル売り圧力を強めた。また、トランプJr.とロシアの不適切な関係も米ドル売りの一因となった。一方、ユーロ買い圧力を強めた要因は、ドイツのメルケル首相が現在の金融緩和政策からの脱却を促す発言だった。ユーロドルは1.1445のレジスタンスポイントの突破に成功。1.1479まで上昇した。一方、ドル円はオファーが観測されている114.50で上値がレジストされ、その後113.71まで下落する局面が見られた。
他の市場動向だが、米株はイエレン証言を控え小動きに終始。NY原油先物8月限は続伸し、前日比0.64ドル高の1バレル=45.04ドルで取引を終了した。米エネルギー情報局(EIA)による7月の短期エネルギー見通しで、原油の日産量が6月時点の1001万バレルから990万バレルに下方修正されたことが好感された。

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Analyst's view

ブレイナードFRB理事は11日の講演で「景気動向次第でバランスシートの縮小を始めるのが適切」と言及したが、「その後の追加利上げはインフレ動向次第」であり「金利の正常化は進行している」と発言。同氏はもともとハト派として知られており、上記の発言により米ドル安圧力が強まった、との指摘には違和感を覚える。むしろ、上記の発言が意識されたのは米債券市場の方だろう。6月27日のドラギ発言以降、上昇中の米金利だが、イエレン証言を前にブレイナード発言が恰好の調整材料に使われ、その結果、米ドル安圧力が強まったと考えられる。
では、昨日の米ドル安の主因は何か?それはユーロ高圧力にあろう。ユーロドルは重要レジスタンスポイント1.1445レベルを完全に突破し、節目の1.15が完全に視野に入ってきた(チャート①参照)。一方、ユーロクロスでは、ユーロポンドが昨年11月9日以来となる0.8933レベル、ユーロ円にいたっては昨年2月8日以来となる130.76レベルまで上昇中。ユーロ高の背景にあるのが米独利回りスプレッドの縮小傾向である(チャート②参照)。この傾向が続いているということは、ECBの政策変更に対する期待が投資家に根強く意識されているということだ。言い換えれば、金融正常化のトップをひた走るイエレンFRBの動向は、すでに市場で織り込まれているということである。本日の下院金融委員会でのイエレン証言が、6月のFOMC声明や会見内容を踏襲する内容ならば、米独利回りスプレッドの縮小傾向が続くことで、外為市場では「ユーロ高 /米ドル安」基調は継続しよう。ユーロドルは1.15トライの展開を想定したい。ユーロ円は昨年2月4日高値131.66トライを想定したい。
一方、ドル円は米金利の低下により114.50がレジスタンスとして意識されよう。ただ、株高傾向が続く限り急落の可能性も低い。113.25前後で推移している10日MAがサポートラインとして意識される展開を想定している。


【チャート①:ユーロドルチャート】

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【チャート②:米独10年債利回りスプレッドとユーロドル】

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