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米中首脳会談後の米ドル相場の反応

Overview

8日の海外外為市場に明確な方向感は見られなかった。ドル円は113.39まで調整が進行するも、NYタイムでは米金利の反発に追随し113.90レベルまで米ドルが買い戻された。一方、ユーロドルは1.16レベルを挟んで売り買いが交錯する状況が続いた。尚、本日早朝にニュージーランド準備銀行(RBNZ)が政策金利と声明を発表。政策金利は予想通り1.75%で据え置いた。一方、声明では利上げ予想を従来の2019年Q3から同年のQ2に変更したことで、NZDは対ドル&円で上昇する展開となった。

米国株式市場では、ダウ平均が前日比6ドル13セント高の23,563.36と連日で最高値更新の展開に。NY原油先物12月限は米国の石油在庫が予想外に増加していたことを受け、前日比0.39ドル安の1バレル=56.81と反落。一方、NY金先物12 月限は、外為市場で米ドル売りが散見されたことが意識され、前日比7.9ドル高の1トロイオンス=1283.7と小幅に反発して終了した。

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Analyst's view

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は上院・共和党が法人減税の実施を1年延期することを検討していると伝えた。本来ならば米金利の低下要因となるはずだが、昨日は各ゾーンの利回りはむしろ反発。米ドル相場のトレンドに影響を与える10年債利回りは2.30%台の水準を維持した。「議論はなお流動的」と報じられていることも考えるならば、共和党内では未だ大規模減税に対する統一されたスタンスが確立されていないことがうかがえる。この件にかんする目先の焦点は、下院の審議スピードにあろう。ライアン下院議長が言及した今月23日までに可決できれば米国市場はリスク選好で反応しよう。だが財源確保の問題を含め、今後共和党内で異論が噴出すれば、議会審議のスピード感は後退しよう。この点は、米金利の低下要因として常に警戒しておきたい。

本日の注目イベントは米中首脳会談となろう。米ドル安圧力を強めるリスクイベントとして注視したい。米ドル安圧力が強まる場合、ドル円は下値トライの展開が想定される。だが、日米株高トレンドに変化が見られない点を考えるならば、113円台を維持する公算が高い。テクニカル面での焦点は21日MAの維持となろう(チャート①)。113.20、113.10そして113.00にはぞれぞれビッドが観測されている。一方、ユーロドルは10日MAを上方ブレイクする展開を想定したい(チャート②)。
米中首脳会談が無風ならば、ドル円は上値トライを想定したい。本日の上値攻防分岐は114.50となろう。このレベルから114.70にかけて再びオファーが並び始めている。一方、ユーロドルは引き続き1.16を挟んだ展開を想定したい。上値が徐々に切り下がっている点を考えるならば、警戒すべきはダウンサイドにあろう。1.1550、1.1540および1.1500にはそれぞれビッドの観測あり。


【チャート①:ドル円】

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【チャート②:ユーロドル】

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