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ユーロドル 調整相場へのシフトを意識

Market Summary

17日の海外外為市場は、米ドルを買い戻す動きとなった。高値警戒感が意識されユーロドルは欧州タイムからユーロ高調整圧力が強まり、東京時間につけた高値1.2322から1.2195まで下落。その後買い戻しの局面が見られたが、1.2290手前でレジストされ、再び1.21台へ下落する忙しない展開となった。一方、ドル円は、米国市場のリスク選好相場を背景に111.20台まで反発する局面が見られた。

米国株式は主要3指数がそろって最高値を更新する展開に。企業決算に対する期待を背景に、ダウ平均の上げ幅は一時300ドル超と拡大。終値は前日比322ドル79セント高の26,115.65と、初めて2万6000ドルの節目を突破した。NY原油先物2月限は、世界的な景気拡大をベースに原油の需要が拡大するとの思惑がサポート要因となり、前日比0.24ドル高の1バレル=63.97と反発。一方、NY金先物2 月限は、米ドルの買戻しを受け軟調地合いが見られるも、上昇トレンドは維持。前日比2.1ドル高の1トロイオンス=1339.2と5日続伸して終了した。

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Market Analysis

直近のユーロ高を受け、欧州のキーマン達によるけん制発言の回数が増えてきた。CFTCのユーロ買い越しが14.4万超まで積み上がっている点に加え、標準誤差回帰分析バンドで上値がレジストされ、且つRSIが70.00以上から以下へ低下しているテクニカル動向も考えるならば本日以降、調整相場を意識したい。だが、良好なファンダメンタルズとECBによる量的緩和解除の思惑を背景にドイツの長期金利は0.56%台の水準を維持している。また、リスクリバーサルが再び拡大するムードも感じられない。これらの動向を考えるならば、ドイツの政治リスクが再燃しない限り、調整相場となっても下落幅は限定的となろう。目先は10日MAの攻防を注視したい。このMAを下方ブレイクしても、ドイツ金利とリスクリバーサルの動向を考えるならば、2つの短期サポートラインで相場が反転する展開を想定したい(チャート①参照)。一方、上値の攻防分岐は昨日高値1.2322を想定。

一方、ドル円はユーロドルと米長期金利にらみの展開となろう。ユーロドルは調整相場へシフトする可能性がある。そのような展開となれば、ドル円のサポート要因となろう。持続的な反発は米長期金利の動向次第だが、新たなレジスト水準として2.6%が意識され始めている。2.6%突破の鍵は米指標データにあろう。「良好な米指標データ→米長期金利2.6%台へ上昇→米独利回り格差拡大→ユーロドル調整」の展開となれば、日足転換線のトライを想定したい。一方、米長期金利の上昇が抑制される場合は110円台へ反落する展開を想定。下値の攻防分岐は、昨日相場をサポートしたリトレースメント61.80%の110.15レベルで変わらず(チャート③参照)。


【チャート①:ユーロドル】

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【チャート②:米長期金利】

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【チャート③:ドル円】

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