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ドル円とECBイベント

Overview

25日の海外外為市場は、米ドル高を調整する動きが強まった。この日の米株式市場は、冴えない企業決算を受け主要3指数がそろって下落した。一方、米債券市場では10年債利回りの反発基調が継続するも、NYタイム後半では一転して債券を買い戻す動きが優勢となり金利の上昇圧力が後退。これに伴い外為市場では米ドル高の調整地合いとなり、ドル円は113.48まで下落する局面が見られた。一方、ユーロドルは1.1817まで「ユーロ安 / 米ドル高」の調整が進行した。また、この日は加ドルの下落が目立った。カナダ中銀(BoC)が追加利上げについて慎重姿勢を示したことから、加ドルは対ドルで1.2816と、今年7月12日以来の水準まで急落する局面が見られた。

NY原油先物12月限は米原油在庫の積み上がりが嫌気され、前日比0.29ドル安の1バレル=52.18と反落。一方、NY金先物12 月限はNYタイムでの米ドル売りがサポート要因となり、前日比0.7ドル高の1トロイオンス=1279.0と小反発して取引を終えた。

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Analyst's view

昨日の米10年債利回りは、2.475%まで上昇する局面が見られるも、その後は一転して低下。2.4%台での米債買いの需要の強さを再認識する相場となった。だが、次期FRB議長の人選を巡る思惑と大規模税制改革(=トランプ減税)への期待を背景に、目先の米金利は反発基調を維持する可能性が高い。また、トランプ減税は米株高要因でもあることから、今後も株高トレンドは続く公算が高い。株高も米金利の反発要因となろう。

ドル円は引き続き上値トライを想定したい。攻防分岐は7月の戻り高値114.50で変わらず。直近のオーダー状況を確認すると114.50にはオファー、上の水準にはストップが観測されている。また、114.30-40にもオファーの観測あり。株高や投機筋が保有する円ショートポジションの調整が入る場合は下値トライとなるだろう。だが、リスク回避(=株安)相場とならない限り、下落幅は限定的となろう。テクニカル面では、現時点での今年最安値107.31を起点とした短期サポートラインの維持が焦点となろう。このラインを下方ブレイクしても21日MAまでの反落ならば、調整の範囲内と想定したい(チャート②参照)。

また、ドル円の変動要因として、本日はECBイベントにも注目したい。23日のレポート「ドル円は上値トライ ユーロドルは下値トライを想定」で指摘したとおり、量的緩和の段階的縮小(=テーパリング)に対するドラギECBの決断がハト派的となれば、ユーロドルは下落しよう。対ユーロでの米ドル高はドル円のサポート要因となろう。一方、可能性は低いがタカ派の内容となれば、ユーロドルは現時点の今年債高値1.2092を起点とした短期サポートラインを視野に上昇しよう(チャート③参照)。対ユーロでの米ドル安は、ドル円の上値を抑制しよう。


【チャート①:米10年債利回り / ドル円 / ドルユーロの動向】

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【チャート②:ドル円】

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【チャート③:ユーロドル】

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