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ドル円とユーロドル それぞれのチャートポイント

Market Summary
5日の外為市場は、米ドルが欧州通貨に対して下落した。この日は米長期金利が小幅に低下したことで米欧利回り格差の拡大が一服。ユーロドルは高値1.1424まで上昇する局面が見られた。一方、ポンドドルは1.2960台から高値1.3066まで反発した。ドル円は米株高が米ドル安圧力を相殺し、113円前半で売り買いが交錯する展開となった。
米株はエネルギーと金融の両セクターの上昇にサポートされる展開に。S&P500指数は前週末比15.25ポイント高の2,738.31で終了した。一方、ナスダック総合指数はアップルの下げが相場を圧迫。同比28.143ポイント安の7328.851で終えた。国際商品市況では、NY原油先物12月限が前週末比0.04ドル安の1バレル=63.10と続落した。イラン制裁の緩和が供給懸念の後退要因となり相場の圧迫要因となった。一方、NY金先物12 月限も続落。ただ米ドル安がサポート要因となり、前週末比1.0ドル安の1トロイオンス=1232.3ドルと下落幅は限定的だった。

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Market Analysis
昨日の海外市場で筆者が注目したのが、米株の動向である。中間選挙を直前に控えているタイミングで長期金利は3.2%前後まで再び上昇。この状況は米株の下落圧力を高めるに十分な要素である。しかし、実際はダウ平均とS&P500指数はプラス圏で推移。ボラティリティ(VIX指数)も警戒水準の20ポイント以下の水準を維持した。米株高トレンドが耐えうる金利の適正水準が3.2%台まで切り上がってきたと判断するのは早計だが、少なくともその耐性が徐々に強まっていることを昨日の動向は示唆している。
米株の動向は長期金利の動向を予測する上で重要である。原油価格が続落する中、米株の反発に伴い米長期金利が再び3.2%へ上昇している状況は、両市場の相関性が高まっていることを示唆している。今回の中間選挙で上下両院ともに民主党が多数派となるリスク回避シナリオが実現しない限り、米株は堅調さを維持する公算が高い。米株が崩れない限り米長期金利も高止まりの展開が想定される。よって中間選挙後の外為市場では、調整を挟みながら米ドル相場の底堅さを維持する公算が高い。

本日のドル円も113円前後での堅調地合いを想定。上値の焦点は、先月31日以降相場をレジストし続けている113.40となろう。このレベルの突破に成功する場合、次のターゲットは標準誤差回帰分析バンドの上限が推移している113.66前後となろう。尚、113.40から113.70にかけては断続的にオファーが観測されている。一方、113円割れの調整局面では21日MA(112.54前後)までの反落を警戒したい。112.60-40にかけてはビッドの観測あり。一方、ユーロドルは1.14台を挟んでのレンジ相場を想定している。本日の攻防分岐も短期レジスタンスラインとクロスしている21日MA(1.1453前後)で変更なし。これらテクニカルの突破は1.15トライのシグナルとして意識したい。一方、下値の焦点は1.1350の維持となろう。このレベルにはビッドの観測あり。1.1350割れとなれば、重要サポートポイント1.1300トライの展開を想定したい。このレベルにもビッドが観測されている。

【チャート①:ドル円】

ドル円 USJPY

【チャート②:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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