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日銀イベントと米株にらみ

Market Summary
30日の海外外為市場は米ドル安の展開となった。特段の米ドル売り材料は見られなかったが、FOMCを前にしたポジション調整との指摘があった。ユーロドルは高値1.1719まで米ドル売りが進行。一方、ドル円は111.00を挟んで上値の重い状況が続いた。
週明けの米株は、ハイテクセクターに対する売りが続き主要3指数は軒並み下落。ナスダック総合株価指数は前週末比107.414ポイント安の7630.005と、今月5日以来の水準で引けた。NY原油先物9月限はサウジアラビアによる原油輸送の一時的な停止や緊迫化するイラン情勢を意識した買いにより、前週末比1.44ドル高の1バレル=70.13と、1週間ぶりに70ドル台を回復した。一方、NY金先物12 月限は米ドル安よりもFEDの利上げ観測の方がより意識され、前週末比1.2ドル安の1トロイオンス=1231.50で取引を終えた。

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Market Analysis
週明けの米株は続落スタートとなった。ボラティリティを確認すると、ナスダック100のそれが警戒水準とされる20ポイント台へ到達している。直近のハイテクセクター売りを反映しての動きだが、リスク回避相場が発生すると考えられる25ポイント以下で推移し続け、且つS&P500のボラティリティが低水準を維持している状況も考えるならば、現在の下落は未だ調整の域内にある。
だが調整とはいえ、19&20日のトランプ発言以降、米ドル高圧力が後退しているタイミングで米株安が続けば、ドル円は下値トライのムードが高まろう。市場心理をリスクリバーサルで確認すると、1週間物は年初のリスク回避の水準まで下方に拡大し、1か月物もトランプ発言以降、下方へ拡大傾向にある。明らかに下値トライの警戒心が高まっていることがうかがえる。どの程度下値トライとなるか、目先は日銀イベントを注視する展開となろう。2営業日連続の指値オペ実施を考えるならば、現行の金融政策を維持するというメッセージを日銀サイドが発信したと捉えることもでき、今回の会合での政策変更はないと想定している。この場合、ドル円は直近高値113.16からの50.0%戻しおよび50日MAレベルまで下落する可能性はあるが、一気に110.00をトライすることは想定していない。一方、可能性は低いが黒田日銀が政策調整に動く場合、円高圧力が高まろう。金融緩和政策のアンカー役がいなくなるとの警戒感から、米株へのネガティブインパクトも懸念される。米株安が続けば、ドル円は本日以降110.00トライを意識する局面が見られよう。111.30から111.80にかけてはオファーが断続的に観測されている。一方、110.80から110.50にかけてはビッドが並んでいる。
一方、ユーロドルは、引き続き短期トライアングルの攻防を注視したい。レジスタンスラインが推移している1.1730レベルにはオファーが観測されている。1.1650および1.1620-10ゾーンにはビッドの観測あり。


【チャート①:米株ボラティリティ】

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【チャート②:ドル円】

USDJPY ドル円

【チャート③:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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