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外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

FOMC前に進行した米ドル安の調整相場を想定

Market Overview

19日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。この日の米金利はダドリー発言を受け上昇。米ドル相場との相関性が高い10年債利回りは2.19%台まで上昇した。米金利の上昇は外為市場での米ドル買い圧力を強め、ドル円は111.59レベルまで、ユーロドルは1.1143レベルまでそれぞれ米ドル買いが進行した。
国際商品市況ではNY原油先物7月限が、前週末比-1.21%の1バレル=44.20ドルと反落。米国とリビアの生産量増加が嫌気された。原油先物相場との相関性が高いロシアルーブルは対ドルで58.47と5月上旬以来の安値水準まで下落した。メキシコペソも対ドルで小反落した。一方、ブラジルレアルは3.2後半で売り買いが交錯した。
グローバル株式市場は堅調に推移した。特に米株ではダウ平均が前週末比+0.68%の21,528.99と、連日で過去最高値を更新。S&P500も0.83%高の2,453.46と、1週間ぶりに最高値を更新した。

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Analyst's view

ダドリーNY連銀総裁は19日、インフレ圧力の後退を示唆したものの、景気拡大と賃金上昇に楽観的な見方を示した。この発言を受け米金利は反発。ただ、今年2回目の利上げに踏み切り、且つ上記の発言を受けて尚、FOMC前の水準2.22%すら未だ回復できない現状を考えるならば、米債券市場は株式市場程、景気の先行きを楽観視しているわけではないことを示唆している。米金利が持続的に上昇基調を維持するためには、ダドリー発言を裏付ける証拠、つまり良好な指標データが必須条件となろう。

注視すべき指標は、米経済のエンジンである個人消費関連指標と米金融引き締めペースを左右するインフレ関連指標だろう。ただ、個人消費は、2016年第4四半期の3.5%増(確報値)から2017年1-3月期は0.6%増(改定値)と急減速している。また、インフレ動向では、コアCPIやFRBが注視するコアPCEも2017年に入り低下基調を辿っている。これら指標データが再び上向くためにはやはり賃金の上昇が求められる。「賃金増→個人消費拡大→景気拡大→インフレ(期待)の上昇」という好循環の土台となるからだ。ただ、この点を見極めるためには6月雇用統計を確認する必要がある。それまでは住宅関連指標、耐久財受注、個人消費支出といった目先発表される指標データの内容と米金利の反応をひとつひとつ確認していくことが重要なテーマとなろう。

ドル円は、本日早朝時間に108.81レベルからの50.00%戻し111.60レベルの突破に成功している。FOMC前に進んだ米債買いのポジション調整が進行する間は上値トライを想定したい。次のテクニカルターゲットは111.80-112.00ゾーンで展開している日足一目の雲となろう。下限が推移する111.80にはオファーの観測あり。112.00にもオファーが観測されている。下値は21日MAが推移している110.73レベルの維持が焦点となろう。一方、ユーロドルだが、下値は1.11の維持、上値はレジスタンスラインとして意識さている日足基準線(今日現在1.1214レベル)の突破がそれぞれ焦点となろう。


【チャート①:ドル円チャート】

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【チャート②:ユーロドルチャート】

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