コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米ドル高トレンドの加速は指標データ次第

Market Summary
3日の海外外為市場は、米ドル買いの展開となった。この日の米国市場(=株式 / 債券の両市場)はリスク選好相場となった。特に米長期金利が3.187%と、2011年7月上旬以来の水準まで急騰したことが米ドル相場のサポート要因となった。ドル円は株高と米長期金利の上昇を受け、高値114.54を付ける局面が見られた。一方、ユーロドルはNYタイム後半に節目の1.1500を下方ブレイクすると、安値1.1463まで米ドル買いが進行した。
米株は主要3指数が上昇した。原油価格と金利の上昇が相場の押し上げ要因となり、ダウ平均は前日比54.45ポイント高の26,828.39と連日で最高値を更新した。国際商品市況では、イラン情勢による需給の引き締まりが引き続き材料視され、NY原油先物11月限は前日比1.18ドル高の1バレル=76.41と反発。一時76.90ドルと、2014年11月下旬以来の水準まで上昇する局面が見られた。一方、NY金先物12 月限は対ユーロでの米ドル高が意識され、前日比4.1ドル安の1トロイオンス=1202.9と反落した。

ig_trading_floor_2

Market Analysis
3日のドルインデックスは、8月下旬以降レジスタンスポイントとして意識されてきた95.70レベルを大陽線で一気に突破した。1日のレポート「米ドル相場の底堅さを確認する1週間」で指摘したとおり、米ドル高圧力を高めるきっかけとなったのは、9月FOMCでのパウエルFRB(FED)による強気の経済見通しである。米経済が今後、FEDの予測通り堅調さを維持するかどうか、この点を見極める上で重要なファクターとなるのが指標データだが、昨日発表された9月ISM非製造業景況指数は61.6と2008年公表開始以来の最高を記録。同月ISM製造業景況指数は59.8と前月から低下したが、依然として50ポイントの水準を上回り、且つ雇用統計の前哨戦となる雇用指数は58.8と2月以来の水準(59.7)まで上昇した。明日の9月雇用統計が良好な内容となれば、米ドル高トレンドがさらに加速する環境となってきた。

現在の米ドル高をサポートしている要因として米株の役割も大きい。なぜなら株高が米長期金利の上昇圧力を高め、その結果、米ドル高につながっているからである。よって、米株高が続く限り、ドル円は引き続き上値トライを意識したい。現状、フィボナッチ・プロジェクション50.00%の水準114.06の突破に成功。次のターゲットは2017年11月高値114.72となるだろうが、米国市場がリスク選好相場(=株高 / 金利上昇)を維持する限り、このレベルも突破するだろう。115.00トライがいよいよ視野に入ってきた。一方、下値の焦点は114円台の維持となろう。
ユーロドルは、節目の1.1500を下方ブレイクしたことでさらに下値トライのムードが高まっている。FOMC後2%以上下落している状況を考えるならば、調整の買戻しは散見されよう。しかし、1.1500がサポートからレジスタンスへ転換する場合、地合いの弱さを市場に印象付けよう。この転換は1.1400トライのシグナルと想定したい。一方、1.15台を回復する場合は、1.1520までの反発を想定したい。

【チャート①:ドルインデックス】

DXY ドルインデックス Dollar index

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

チャート③:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。