Market Analysis
米長期金利は3.2%台の水準へ再上昇している。この状況で最も注視すべきは米株の反応だが、5日に続き昨日も株高トレンドを維持した。10月は米株安のトリガーとなった「3.2%」の水準が、株安要因として意識されていない現状は、米株高トレンドが耐え得る金利の適正水準が上昇してきたことを示唆している。米株高トレンドをサポートしているのは堅調なファンダメンタルズである。そのファンダメンタルズはトランプ政策によって下支えされている。よって、米中間選挙で共和党が上下両院の主導権を失いでもしない限り、米株は底打ち感をさらに強めよう。それに伴い米長期金利にも上昇圧力が高まろう。
本日のドル円は引き続き底堅い展開を想定している。昨日、リトレースメント61.80%の水準113.33レベルおよびレジスタンスポイント113.40レベルを突破する局面が見られたことで、次のターゲットは標準誤差回帰分析バンドの上限が推移している113.80前後となろう。113.70-80にはオファーが観測されている。113.80レベルはテクニカル&オーダー状況の観点からレジスタンスポイントとして意識されやすい状況にある。だが、このレベルで反落しても、米国市場のリスク選好相場(=株式の反発維持/長期金利の高止まり)が続く限り、常に114円トライを意識する状況が続こう。114.00にもオファーの観測あり。一方、下値は113円台の維持が焦点となろう。112円台へ反落しても、21日MA(112.57前後)を下方ブレイクしない限り、調整の反落と想定している。
ユーロドルは、引き続き21日MA(1.1450前後)を攻防分岐と想定し、まずは9月高値1.1815を起点とした短期レジスタンスライン(1.1435前後)の突破に注目したい。このラインの突破は21日MAトライのシグナルと想定している。21日MAをもブレイクする場合は、1.15までの反発を意識したい。1.1445および 1.1460にはオファーの観測あり。一方、下値の焦点は1.1370 台の維持となろう。1.1370-50 にはビッドが観測されている。
【チャート①:米国市場の動向】