Market Analysis
米株は高値圏での攻防を維持している。焦点が四半期決算に集中している現状では、米株が大きく崩れる可能性は低い。米株が堅調に推移する限り、長期金利が急低下する可能性も低い。米国市場の外に注意を向けると、7月に入り英国以外の主要な欧州株価指数、および中国やトルコ以外の主要な新興国株価指数は米ドル建てベースでプラスのパフォーマンスとなっている。米株のみならず世界的に株高トレンドが鮮明となる中では、ドル円は調整を挟みながら上値トライの局面が続こう。上値の焦点は年初来高値113.38の攻防だが、現在のトレンドを考えるならばこのレジスタンスポイントを突破する展開を想定したい。その場合、次の焦点はフィボナッチ・プロジェクション161.80%の水準にあたる113.89レベルとなろう。これら113円台のレジスタンスポイントの突破に成功する場合、114円トライは時間の問題となろう。一方、米株の調整等でドル円が反落しても、世界的な株高傾向を考えるならば下落幅は限定的となろう。ビッドが観測され始めている112.50、今週相場をサポートしている112.20および10日MAが推移している112.00をサポートポイントとして意識したい。尚、後者2つのポイントにもビッドの観測あり。
一方、ユーロドルだが、ユーロプットの需要が徐々に増しており、リスクリバーサルは下方に拡大するムードが出始めている。1.16割れの可能性を意識する局面にあると判断したい。1.15台の攻防へシフトする場合、重要サポートポイント1.1506を視野に下落幅が拡大する展開を警戒したい。1.1580、1.1550および1.1500にはビッドが観測されている。一方、反発する場合、目先は18日NYタイムから上値をレジストしている1.1665レベルの突破が焦点となろう。だが、現在のトレンドを考えるならば上昇幅は限定的となろう。17日に突破に失敗した1.1750を上限と想定したい。
【チャート①:ドル円】