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今週の焦点:米長期金利とトランプ政治

Outlook
今週の外為市場は米ドル高地合いを想定したい。焦点は米長期金利の動向にあろう。原油先物相場の調整圧力よりも米国経済の堅調なファンダメンタルズとそれをベースとしたFEDによる利上げの方が強く意識される可能性がある。この場合「米長期金利の反発→米ドル高」の展開となろう。リスク要因は米中貿易協議に対する市場の反応および米朝首脳会談に関する報道となろう。ドル円の予想レンジは108.00-111.00。テクニカル面で注視すべきは21日MAの攻防となろう。一方、ユーロドルの予想レンジは1.1550-1.1800。リスクリバーサルは南欧の政治リスク後退を示唆している。しかし実勢相場は、直近安値1.1506からのリトレースメント23.60%の水準1.1720レベルがレジスタンスポイントとして意識され、反発圧力は弱い。このレベルの突破に失敗し続けるならば、1.15台への反落を警戒したい。

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Market Analysis
原油価格に調整圧力がかかり続ける中、1日の米長期金利は上昇した。良好な米指標データに対する一時的な反応かどうかを確かめる必要はあるが、6月FOMCが近づき、今週はFEDの利上げペースに対するスタンスの方が意識され易い週である。また、南欧の政治リスクがひとまずテーマから外れたことで米株も堅調推移が想定される。この点は、未だ低水準で安定的に推移しているボラティリティが示唆している。米株の堅調地合いも長期金利のサポート要因となろう。外為市場では米ドル高地合いを想定したい。
リスク要因として注視すべきは国際政治情勢、特に米中貿易協議に対するトランプ政権の反応となろう。中国サイドは3日、農業とエネルギーの分野で前向き且つ具体的な進展があったとの声明を発表した。だが、米国サイドから今回の協議についての具体的評価は未だ公表されていない。トランプ政権が今回の協議にネガティブな反応を示せば、上述した相場とは逆の展開を警戒したい。また、米朝首脳会談に関する新たな報道もリスク要因として注視したい。

今週のユーロドルは1.16台を中心とした売り買い交錯相場を想定。リスクリバーサル(2か月 / 3か月)の拡大が一服しており、南欧の政治リスクについては一度終息したことを示唆している。だが、実勢相場は先月29日安値1.1506からのリトレースメント23.60%でレジスト状態となっている。米国市場でリスク選好相場となれば、このテクニカルで上値が抑制され1.15台への反落を警戒したい。一方、トランプリスクが意識されるならば、米ドル安を背景に21日MAまでの反発を想定したい。尚、リトレースメント23.60%が位置する1.1720にはオファーが観測されている。1.1600にはビッドの観測あり。
ドル円は、21日MAが推移している109.70前後の攻防が焦点となろう。プロジェクション23.60%もこのMAとクロスしており、109.70レベルはテクニカル面での重要レジスタンスポイントと想定したい。米国市場のリスク選好が続くならば、このテクニカルを突破し110円台の攻防シフトを想定したい。一方、下値は108円台の維持が焦点となろう。109.80および110.00にはオファーが観測されている。

【チャート①:米長期金利 / NY原油先物相場】

us 10yt yield WTI 米10年債利回り NY原油先物

【チャート②:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

【チャート③:ドル円】

USDJPY ドル円

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