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経済指標にらみの米債市場 / ドル円とユーロドルの展望について

米債市場では1月雇用統計後のトレンド(利回りの反発基調)が続いている。目先はインフレ関連の経済指標で米金利のトレンドが左右されるだろう。ドル円とユーロドルの見通しは?注目のテクニカルポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

経済指標にらみの米債市場


【サマリー】
・米債市場では1月米雇用統計後のトレンド(金利の反発基調)が続いている
・目先、米債市場の動向は経済指標、特にインフレ指標に左右されるだろう
・ドル円は50日線(132.27レベル)と21日線(129.98レベル)の攻防が焦点に
・ユーロドルは50日線(1.07レベル)の下方ブレイクを警戒する状況が続く


反発基調を維持する米金利

米2年債利回りの上昇幅が拡大
米債市場では、“強すぎた”1月米雇用統計後のトレンド-利回りの反発基調が続いている。

金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは昨日、昨年11月以来となる4.5%の水準へ到達する局面が見られた。一方、景気の動向を反映して動く10年債利回り(長期金利)も3.7%手前で高止まりの状況が続いている。

米金利の動向

米金利の動向 チャート:Bloomberg / 5分足(2月3日~)


今週、連邦準備制度理事会(FRB)の高官らがインフレと今後の金融政策について様々なコメントを発しているが、1月雇用統計の内容を意識してか “タカ派” 寄りの発言が多く聞かれている。そして短期金融市場では、ターミナルレートの水準が大幅に上方修正されている。

米政策金利の予想推移

米政策金利の予想推移 データとチャート:OIS, Bloomberg / 赤ライン:10日 9時時点

再びインフレリスクに焦点が当たるなか、今日は2月ミシガン大学期待インフレ率が発表される。注目は1年先の期待インフレの動向である。市場予想は4.0%と、1月の3.9%から若干ながら上昇する見通しとなっている。

1月の“強すぎた”雇用統計で労働市場の引き締まりが意識されているタイミングで、期待インフレ率が予想以上に上昇すれば、金融引き締めの長期化に対する懸念がさらに高まることが予想される。米債市場では利回りの上昇圧力がさらに高まるだろう。特に、冒頭で述べた2年債利回りの上昇幅が拡大する展開が予想される。

昨日は、10年債利回りと2年債利回りの長短金利差(逆イールドの状況)が、昨年12月上旬の-85ベーシスポイントを上回り、一時-87ベーシスポイント付近まで拡大する局面が見られた。

逆イールドの進行は将来の景気リスクを各市場に意識させる要因となる。ゆえに、今日以降の米経済指標の内容を受けて金融引き締めの長期化懸念が高まる場合は、米国株の下落幅が拡大する展開が予想される。

米金利と米株安が同時に発生する場合、外為市場では米ドル相場の反発基調が続くだろう。


ドル円とユーロドルの見通しとチャートポイント

ドル円の見通しとチャートポイント
ドル円(USDJPY)は現在、上昇の局面では50日線(MA/132.27レベル)と半値戻しの水準132.81レベルの攻防、下落の局面では21日線(MA/129.98レベル)の攻防に注目する展開となっている。

今月の6日に50日線がレジスタンスラインとして意識されて以降、ドル円の反発基調が抑制されている。しかし、130円ミドル前後では買戻しが入り下落幅が限定的となっている。この状況を考えるならば、50日線を再び試したがっているムードが見られる。

だが、通貨オプション市場のリスクリバーサル(1ヶ月/25デルタ)は、再びドル・プットへ傾きつつある。そして予想変動率(1ヶ月)は14%付近まで上昇している。これらの動向を考えるならば、ドル円の反落リスク、具体的には130円のミドルもしくは130円の下方ブレイクを警戒しておきたい。実際にこの展開となれば、21日線がレジスタンスラインからサポートラインへ転換するかどうか?この点に注目したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート チャート:Bloomberg / 日足(22年12月~)


ユーロドルの見通しとチャートポイント

一方、ユーロドル(EURUSD)は、1.07と50日線(MA/1.0706レベル)を維持する展開が続いている。しかし、冒頭で述べた米金利の反発基調とそれによる株安リスクを考えるならば、今は「サポートポイントの下方ブレイク→新たなサポート水準の見極め」を意識する局面にある。

ユーロドルが日足ローソク足の実体ベースで50日線(1.07)を完全に下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.0692レベルの攻防が焦点となろう。このテクニカルポイントをも一気に下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.0611レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。後者の水準の攻防は、1.06台維持の攻防でもある。

上で述べたフィボナッチ・リトレースメントの水準をことごとく下方ブレイクする場合は、1.05台への攻防シフトを予想する。このケースでは、1.05ミドルのレベルまで上昇している75日線(MA/1.0544レベル)で一度反発するかどうか?この点に注目したい。

一方、ユーロドルが50日線(1.07レベル)を維持する状況が続く場合は、“レジスタンス転換”の可能性が出始めている1.08のトライおよびブレイクが焦点となろう。1.08の上方ブレイクは、21日線(MA/1.0826レベル)をトライするシグナルと想定しておきたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート チャート:TradingView / 日足(22年11月~)

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