【ユーロ円 (EUR/JPY)】今日の見通しとチャートポイント
外為市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちのムードにある。しかし今日は、ユーロ圏のGDP速報値(10~12月期)と米国の経済指標が発表される。ユーロドル(EUR/USD)とドル円(USD/JPY)が米欧の経済指標で上下に振れる場合、ユーロ円(EUR/JPY)も重要なチャートポイントをトライする展開を想定しておきたい。そのチャートポイントとは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・ユーロ円は下落基調を維持し、昨日は160円を下方ブレイクする展開となった
・今日もユーロ円が下値をトライする場合は、2つの移動平均線の攻防が焦点となろう
・ユーロ円の反発局面では、2つの点に注目したい
ユーロ安優勢
先週25日に開かれた欧州中央銀行(ECB)理事会の後、外為市場ではユーロ安優勢の状況にある。
ユーロ相場の動向:1月25日以降
2つの移動平均線を視野に下落幅が拡大中
ユーロ円(EUR/JPY)は、テクニカルの面でフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準161.67レベルが強固なレジスタンスの水準として意識され、上値の水準が徐々に切り下がる状況にある(下の日足チャート、赤ラインを参照)。
昨日は節目の160.00レベルを下方ブレイクし、安値159.42レベルまで下落する局面が見られた。日足のMACDはデッドクロスの状況へ転じ、ユーロ円が弱気の地合いに転じる可能性を示唆している。
これらテクニカルの動向と、こちらのIG為替レポートで述べたユーロドル(EUR/USD)の軟調地合いも考えるならば、ユーロ円は現在、新たなサポート水準を見極める局面にある。
今日もユーロ円が下値をトライする場合は、2つの移動平均線の攻防が焦点となろう。
まずは、今日現在159.45レベルで推移している21日線の攻防に注目したい(下のチャート、緑ラインを参照)。
ユーロ円が21日線を難なく下方ブレイクする場合は、159円の下方ブレイクと50日線のトライを想定しておきたい。この移動平均線は今日現在、158.74レベルで推移している(下のチャート、黄色ラインを参照)。
ユーロ円のチャート:日足23年11月以降
反発局面での注目ポイントは?
一方、ユーロ円(EUR/JPY)が反発する場合は、2つの点に注目したい。
ひとつは、160円台を回復するかどうか?である。今日の東京時間に反発する局面が見られたが、レポート掲載時点では159.83レベルで戻りが止められる状況にある。
もう一つの注目ポイントは、ユーロ円が160円台へ反発した後に、再びこの水準がサポートポイントとして意識されるかどうか?である。
160.00レベルでユーロ円がサポートされる場合は、先週のECBイベント以降(25日以降)、相場の戻りを止めている161.00レベルを視野に短期的な反発相場の可能性が出てくる(下のチャート、赤ラインを参照)。
ユーロ円が161円レベルをトライするシグナルとして、フィボナッチ・エクステンションの各水準の攻防に注目したい。現在は38.2%の水準159.83レベルが意識されている(下のチャート、赤矢印を参照)。
また、76.4%の水準160.25レベルは、昨日の欧州タイムに相場の戻りを止めた経緯がある(下のチャート、赤矢印を参照)。
ユーロ円が160円台の攻防となる場合は、上で述べた2つの水準での攻防により注目したい。
一方、ユーロ円が160円台へ反発しても滞空時間が短くすぐに159円台へ反落する場合は、上で取り上げた2つの移動平均線(21日線と50日線)を視野に下落相場が続く展開を想定しておきたい。
ストキャスティクスを軸に相場のトレンドを追い、ユーロ円の反発局面でフィボナッチ・エクステンションの水準(特に38.2%の水準と76.4%の水準)をトライする局面では、相場の反落を想定しておきたい。
ユーロ円のチャート:1時間足 1月24日以降
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