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【ユーロ円】焦点は165.35の攻防

今日はユーロ圏と米国の4月購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表される。ユーロ円(EUR/JPY)は、これら経済指標の内容で上下に振れる展開が予想される。今日のユーロ円の見通しは?注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:Getty Images 出所:Getty Images

サマリー

・今日のユーロ円は、米欧の経済指標発表後の動きに注目したい
・上昇の局面では、165.35の突破とサポート転換が焦点となろう
・一方、反落の局面では、2つの移動平均線と164.00のトライを想定しておきたい


焦点は165.35の上方ブレイク

ユーロ円(EUR/JPY)は現在、ドル円(USD/JPY)の上昇トレンドに連動し上値をトライする状況が続いている。

今日は米国の購買担当者景気指数(4月、PMI)速報値が発表される。ユーロ圏のそれとともに強い内容となればドル円の上昇とユーロ買いが重なり、ユーロ円は3月20日の高値165.35レベルの突破を想定しておきたい。

米国 購買担当者景気指数(PMI)の動向:23年以降

米国 購買担当者景気指数(PMI)の動向:23年以降 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成


ユーロ円が165.35の水準をブレイクアウトする場合は、2つの点に注目したい。

ひとつは、この水準のサポート転換である。これが確認される場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。

ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降

ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降 TradingView提供のチャートで作成

165.35ブレイク後の新たなレジタンスポイントは?

もうひとつの注目ポイントは、新たなレジタンスポイントの見極めにある。この点をフィボナッチ・エクステンションで探ると、165.88レベルと166.60レベルが浮上する。

まずは、前者の165.88レベルをトライするかどうか?この点を確認したい。このテクニカルポイントの上方ブレイクは、166円をトライするシグナルと想定しておきたい。

ユーロ円(EUR/JPY)がしっかりと166円台へ上昇してくる場合は、後者のレジスタンス候補166.60レベルのトライを想定したい。

ユーロ円のチャート:週足 23年以降

ユーロ円のチャート:週足 23年以降 TradingView提供のチャートで作成

反落局面でのチャートポイント

ドル円(USD/JPY)は現在、155.00レベルをトライする状況にある。ユーロ円(EUR/JPY)はこの動きに追随している。

しかし日米間での円安懸念の共有、そして非商業部門(CFTC建玉報告)の円売り越しが16万枚を超える水準へ積み上がっている状況を考えるならば、今は突発的な円の買戻しを警戒する必要がある。

日足のモメンタムは、ユーロ円の地合いの強さが後退している状況を示唆している。ストキャスティクスは買われ過ぎの水準へ到達している。この状況で調整の円買い圧力が高まる場合は、10日線(今日現在164.35レベルで推移)のトライそして下方ブレイクを想定しておきたい。

ユーロ円が10日線を完全に下抜ける場合、次は21日線の攻防に注目したい。この移動平均線は今日現在、164.10レベルで推移している。ゆえに、21日線の攻防は164円台の維持を見極める攻防となろう。

ユーロ円が165.35レベルの突破に失敗し調整の反落相場が進行しても、短期サポートラインを維持する限り、165.35レベルを意識する状況が続くと予想する。一方、短期サポートラインをも下方ブレイクする場合は、調整相場(反落)の進行が予想される。

なお、短期サポートラインは今日現在、163.35レベルで推移している。

ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降

ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降 TradingView提供のチャートで作成

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