【ユーロ円】今日の見通しとチャートポイント
ユーロ円(EUR/JPY)は上値のトライを意識する状況にある。しかしドル円(USD/JPY)で調整の反落相場が進行する場合、ユーロ円の下落と21日線の下方ブレイクを警戒したい。目先、注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・ユーロ円は現在、上値のトライを意識する状況にある
・上昇の局面では、165.00の突破と165.35のトライが焦点となろう
・一方、反落局面での焦点は、21日線の攻防に注目したい
・ドル円で調整の反落相場が進行すれば、ユーロ円の下落幅拡大を警戒したい
焦点は165.35と21日線の攻防
円安の動向を考えるうえで、クロス円の動きは重要である。
主要なクロス円の一角であるユーロ円(EUR/JPY)は短期サポートラインと50日線でサポートされ、上値トライのムードにある。日足のモメンタムはしぶとくゼロラインを上回る状況にある。
ユーロ円が上昇トレンドを維持する場合、目先の焦点は165.00レベルの攻防となろう。
ユーロ円が165円台へしっかりと上昇する場合は、3月20日の高値165.35レベルのトライおよびブレイクアウトが焦点として浮上しよう。
ユーロ円が165.35レベルをも完全に突破する場合は、このチャートポイントがサポートへ転換するかどうか?この点を確認したい。この状況が確認される場合は、新たな上昇局面へシフトするシグナルになり得る。
一方、ユーロ円の反落局面では、21日線の維持が焦点となろう。昨日はこの移動平均線で相場がサポートされた。今日現在、164.00レベルで推移している(下のチャート、青ラインを参照)。ゆえに21日線の攻防は、164円の維持を見極める攻防となろう。
ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降
ドル円の動向次第で、ユーロ円は21日線のブレイクを警戒しておきたい
こちらのIG為替レポートでは、ドル円(USD/JPY)のリスクリバーサルがドルプットへ傾いている状況について述べた。
そしてユーロ円(EUR/JPY)のリスクリバーサルの動向を確認すると、ユーロプットへと傾いていることが分かる(下のチャート、赤矢印を参照)。
通貨オプション市場では、短期的な円買いの可能性を意識する状況にある。
ユーロ円とリスクリバーサルの動向:23年10月以降
円買い介入以外では、ドル円の下落幅は限定的となることが予想される。しかし、155円の攻防では円買い介入の可能性を意識した投機的な円の買戻しが入る可能性がある。また、リスク回避イベントで調整の円買い圧力が高まる展開も考えておきたい。
いずれにせよ155.00レベルでの上値の重さが意識され、ドル円が一度153円台以下の攻防へシフトする場合は、ユーロ円の21日線下方ブレイクを想定しておきたい。
このケースでは、短期サポートラインおよび50日線を視野にユーロ円の反落相場が進行する展開を想定しておきたい。
短期サポートラインは今日現在163.15前後、50日線は162.98レベルで推移している(上の日足ローソク足チャートを参照)。
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