コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

【ドル円 (USD/JPY) / ユーロ円 (EUR/JPY)】焦点は米欧の経済指標 / 注目のチャートポイント

日銀金融政策決定会合に特段のサプライズはなかった。植田総裁の会見では、日銀が慎重かつ着実に金融政策の正常化に向かって歩みを進めていることがうかがえた。しかし、外為市場での円安圧力は根強い。今日は米欧の1月PMI速報値が材料視される可能性がある。ドル円(USD/JPY)とユーロ円(EUR/JPY)のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・植田日銀は着実に金融政策の正常化に向かうも、外為市場では円安基調が続いている
・今日は米欧の購買担当者景気指数(PMI)が、外為市場で材料視される可能性があろう
・ドル円とユーロ円、今日の見通しとチャートポイントについて


根強い円安、上値トライのトレンドを維持するドル円

日銀は23日までに開いた金融政策決定会合で現行の金融緩和政策の維持を決めた。

植田総裁は会合後の記者会見で、基調的な物価上昇率が2%目標に向けて徐々に高まっていくとし、こうした見通しが実現する確度は少しずつ高まっているとの認識を示した。

賃金と物価の好循環については、春季の労使交渉の動向を含め各種のデータ情報を丹念に分析し、賃金と物価の好循環が強まっていくか確認していきたいと述べた。

日銀が金融政策の正常化に向けた歩みを着実に進めていることが総裁会見でうかがえたが、23日の外為市場は円安優勢の展開となった。

円相場の動向:1月23日

円相場の動向:1月23日 ブルームバーグの為替データで作成


ドル円(USD/JPY)は、IG為替レポートで注目している10日線をトライする局面が見られた。しかし長い下ヒゲが示現し、海外時間に148円台へと反発した(下のチャート、青ラインを参照)。

昨日の動向(反発)は、サポートラインとしての10日線の存在感をあらためて市場参加者に印象付けた。この移動平均線は今日現在、147.20台まで上昇している。

ドル円のチャート:日足23年10月以降

ドル円のチャート:日足23年10月以降 TradingView提供のチャートで作成

次の注目材料は米欧の経済指標

日銀イベントを無難に通過したことで、今日以降の外為市場では米欧の経済指標が材料視される展開を想定しておきたい。

今日は米欧の1月購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表される。22日のIG為替レポートで取り上げた時と比べて米国の市場予想で若干の変動が見られた。しかし、緩やかな回復基調を維持するユーロ圏と、製造業以外は景気判断の分かれ目である「50」以上を維持する米国、という構図に変わりはない。

上で述べたとおり、23日の円相場は主要国の通貨に対して円安優勢の展開となった。この状況で今日の米欧PMIが総じて予想以上の内容となれば、ドル円(USD/JPY)とユーロ円(EUR/JPY)はともに、下で述べる重要なレジスタンス水準の突破が焦点となろう。

ユーロ圏と米国 購買担当者景気指数(PMI)の動向:月次 23年以降

ユーロ圏と米国 購買担当者景気指数(PMI)の動向:月次 23年以降 ブルームバーグのデータで作成 / 黄色のドット:市場予想

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

上昇局面でのチャートポイント
米国のPMIが景気の底堅さを示す場合は、市場が抱く連邦準備制度理事会(FRB)による早期の利下げ観測がさらに後退する要因になり得る。米債市場では、利回りが上昇で反応する可能性があろう。

ゆえに強いPMIが確認される場合、外為市場では米ドル買いの展開を想定しておきたい。

米ドル買いにサポートされドル円(USD/JPY)が上値トライとなる場合は、148.50レベルの突破が焦点となろう。

ドル円がこの水準(148.50レベル)を完全に突破する場合は、今月19日の高値148.80レベルのトライおよびブレイクに注目したい。昨日は148.70レベルでドル円の上昇が止められた。

ドル円の148.80ブレイクは、149円をトライするシグナルと想定しておきたい。

テクニカルの面では、IG為替レポートで注目しているフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準149.15レベルの攻防となるかどうか?この点に注目したい。

反落局面でのチャートポイント
一方、米国のPMIが米金利の低下と米ドル売りの要因となれば、ドル円(USD/JPY)は148.50レベルや148.80レベルを意識する展開となることが予想される。

しかし円安の基調は根強く、また10日線がサポートラインとして意識されている状況も考えるならば、ドル円が反落してもその幅は限定的となることが予想される。

10日線は今日現在、147.20台まで上昇している。ドル円の反落局面ではこの移動平均線の維持が最初の焦点となろう。

ドル円が10日線を下方ブレイクする場合は、IG為替レポートで注目している146.60レベルまで下落する可能性を意識したい。昨日の下落を止めた147.00レベルの下方ブレイクは、146.60レベルをトライするシグナルになり得る。

なお、146.60レベルでの攻防の焦点は、“サポート転換”の確認となろう。

ドル円のチャート:日足23年11月以降

ドル円のチャート:日足23年11月以降 TradingView提供のチャートで作成

ユーロ円、今日の見通しとチャートポイント

上昇局面でのチャートポイント
今日のユーロ円(EUR/JPY)は、米欧のPMI速報値で上下に振れる展開が予想される。

直近のユーロ円の動向を日足チャートで確認すると、ドル円(USD/JPY)と同じく、下値では10日線を意識する局面にある。

この状況でユーロ圏のPMIが景気の回復基調を示す場合は、ユーロ円の上値トライを想定しておきたい。

ユーロ円のチャート:日足23年11月以降

ユーロ円のチャート:日足23年11月以降 TradingView提供のチャートで作成


ユーロ円の上昇局面では、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準161.67レベルの攻防が焦点となろう。今月19日以降、このテクニカルポイントがレジスタンスとして意識されている。

また、161.70レベルは、昨年11月下旬から12月上旬にかけてサポートからレジスタンスへの転換が見られた経緯もある(上の日足チャート、赤矢印を参照)。ユーロ円が161.67レベル(161.70レベル)を完全に上方ブレイクする場合は、162円台への攻防シフトを想定しておきたい。

今日以降、ユーロ円が162円台へしっかりと上昇する場合は、163.00のトライと昨年11月27日の高値水準163.72レベルを視野に上昇する可能性が出てくる。

米国のPMIが強い内容となる場合は、ドル円(USD/JPY)の上昇が予想される。ドル円とユーロ円は現在、同じトレンドにある。ゆえに、強い米国のPMIもユーロ円の上昇要因と想定しておきたい。

しかし、このケースでは米ドル買いを受けてユーロドル(EUR/USD)の下落が影響することが予想される。よって、米欧のPMIがともに市場予想を上回るケースと比べて、ユーロ円の上昇幅は限られよう。

よって、米ドル買いのケースでのユーロ円は、上で述べた161.70レベルをレジスタンスの水準として意識する状況が続くと思われる。



反落局面でのチャートポイント
日足のストキャスティクスは買われ過ぎの水準でデッドクロスとなり、現在は低下のムードにある(下の日足チャート、赤矢印を参照)。

この状況で今日の米欧PMIがユーロ売りと米ドル売りの要因となる場合、ユーロ円(EUR/JPY)は下値をトライする展開が予想される。

このケースでは、昨日の下落を止めた10日線の攻防が最初の焦点となろう。今日現在、この移動平均線は160.40台まで上昇している。

ユーロ圏だけでなく米国のPMIもさえない内容となれば、ユーロ円の10日線ブレイクを想定しておきたい。このケースでは、160.00レベルのトライおよび維持が次の焦点となろう。

160.00レベルの攻防では、サポート転換を確認することが重要な焦点となろう。

ユーロ円が160円の維持に成功する場合は、上値トライのトレンドが続くシグナルになり得る。

一方、ユーロ円の160円ブレイクは、50日線を視野に調整の反落相場が進行する展開を想定しておきたい(下の日足チャート、緑ラインを参照)。この移動平均線は今日現在、158.96レベルで推移している。

ユーロ円のチャート:日足23年11月以降

ユーロ円のチャート:日足23年11月以降 TradingView提供のチャートで作成

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。