【ユーロ円 / ポンド円】重要なチャートポイントを突破、さらなる上値トライのムードが高まる
ドル円(USD/JPY)、ユーロ円(EUR/JPY)そしてポンド円(GBP/JPY)は昨日、重要なチャートポイントやテクニカルラインを突破した。ドル円のみならず主要なクロス円でも上昇幅が拡大している状況は、円安圧力の根強さを示唆している。根強い円安が続くなか、この先ユーロ円とポンド円で注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
サマリー
・ドル円、ユーロ円そしてポンド円は重要なチャートポイントを突破した
・円安の動向を把握するうえで、主要なクロス円の動きをチェックすることが重要
・ユーロ円の上昇局面では、166.60レベルのトライが焦点に
・ポンド円、193.53の完全突破はさらなる上値トライのシグナルに
ユーロ円:今日の見通しとチャートポイント
166.60レベルのトライが焦点に
円安の動向を把握するうえで、クロス円の動きは重要である。
主要なクロス円の一角であるユーロ円(EUR/JPY)は昨日、IG為替レポートで注目しているフィボナッチ・エクステンション50%の水準165.88レベルを上方ブレイクした(下のチャート、緑ラインを参照)。そして現在は166円台の攻防へシフトしている。
今日もユーロ円が上昇する場合、次の焦点は、もうひとつのフィボナッチ・エクステンション50%の水準166.60レベルのトライとなろう(下のチャート、黄色ラインを参照)。
ドル円が155円台へ上昇するなか、ユーロ円がこのテクニカルポイントをも突破する場合は、円安圧力の根強さを市場参加者に印象付けよう。
ユーロ円のチャート:週足 23年以降
一方、ユーロ円の反落局面(円買い介入以外の反落局面)では、3月20日の高値165.35レベルがレジスタンスからサポートの水準へ転換するかどうか?この点を確認したい。昨日は、安値165.39レベルでサポートされた。
ユーロ円が165.35レベルを下方ブレイクする場合は、165.00前後のサポート転換が焦点として浮上しよう。
ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降
ポンド円:今日の見通しとチャートポイント
焦点は193.53レベルの完全突破
ユーロ円(EUR/JPY)と同じく、主要なクロス円の一角であるポンド円(GBP/JPY)でも上昇幅が拡大している。
昨日はIG為替レポートで注目している短期レジスタンスラインを日足ローソク足の実体ベースで完全に上方ブレイクした。そして高値193.63レベルまで上昇し、今は193円台の攻防へシフトしている。
目先の焦点は、日足ローソク足の実体ベースで3月20日の高値水準193.53レベルを完全に突破するかどうか?にある。
ポンド円が日足ローソク足の実体ベースでこのレジスタンスポイントを上方ブレイクする場合は、194.00レベル、195.00レベルと1円レンジで新たな上値の水準を見極める展開を想定しておきたい。
ポンド円が195円台へ上昇する場合は、2015年6月の高値195.88レベルのトライが焦点として浮上しよう。
ドル円(USD/JPY)やユーロ円だけでなく、ポンド円でも上昇幅が拡大している状況は、円安圧力の根強さを示唆している。
今日もそれぞれの通貨ペアが上で取り上げたレジスタンスの水準をトライそして突破する場合は、市場参加者に円安圧力の根強さをさらに強く印象付けることになろう。
ポンド円のチャート:日足 23年12月下旬以降
ポンド円の反落局面では192.80レベルの攻防が焦点に
なお、ポンド円(GBP/JPY)の反落局面では、強固なレジスタンスの水準として意識されてきた192.80レベルがサポートの水準へ転換するかどうか?この点が重要な焦点となろう(上のチャートを参照)。この状況が確認される場合は、市場参加者にポンド円の地合いの強さを印象付けよう。
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