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ユーロドル (EUR/USD):今日の見通しとチャートポイント

米欧の中銀は、利上げサイクルの最終局面に差し掛かっている。よって今後は、景気の動向がユーロドルのトレンドを左右するだろう。ユーロドルは7日、1.07のサポートポイントを下方ブレイクする状況が見られた。今日の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ポンドドルの見通しとチャートポイントについては、こちらをご覧ください


サマリー

・今後ユーロドルのテーマは景気動向へシフトすることが予想される
・米欧の景況感格差は拡大の傾向にある
・景気リスクに直面していることでECBの利上げ期待が後退している
・ユーロドルは下値トライを意識する状況が続こう


下値トライを意識する状況が続く

こちらのレポートでは、米欧の景気動向がこれからのユーロドル(EUR/USD)のトレンドを左右すると指摘した。

そのユーロドルは昨日、IG為替レポートで指摘した重要サポートポイントの1.07レベルを日足ローソク足の実体ベースで下方ブレイクした。

そして反発の局面では、8月25日の安値1.0766レベルすらトライできなかった。

通貨オプション市場のリスクリバーサルの動向を確認すると、7月の下旬以降、ジワリとユーロ・プットへ傾く状況が続いている(ラインチャートの青ラインを参照)。

米欧の景況感格差が拡大傾向にあること、1.07をブレイクしたこと、そしてリスクリバーサルの動きも考えるならば、ユーロドルは短期的な反発相場を想定しながらも、さらなる下値トライを意識する状況にある。

ユーロドルとリスクリバーサルのチャート:日足 年初来

ユーロドルとリスクリバーサルのチャート:日足 年初来 ブルームバーグのデータをもとに作成


下値のチャートポイント

今日もユーロドル(EUR/USD)が下値トライの展開となる場合、まずはIG為替レポートで取り上げた1.0660台の攻防に注目したい。この水準は、6月の上旬に相場をサポートした経緯がある。

ユーロドルが1.0660台をも完全に下方ブレイクする場合は、5月31日の安値1.0635レベルを視野に下落幅の拡大を想定したい。この水準をも下方ブレイクする場合は、1.06トライとブレイクアウトを意識することになろう。

反発局面でのチャートポイント

一方、短期間でユーロドル(EUR/USD)の下落幅が拡大してきた経緯を考えるならば、短期的な反発相場となる可能性がある。このケースでは、1.07台の攻防に注目したい。

1.07台の攻防では、7日の高値1.0732レベルと6日の高値1.0750レベルの攻防に注目したい。

ユーロドルがこれらの高値水準を突破する場合は、1.0766レベルの「レジスタンス転換」が焦点として浮上しよう。この状況が確認される場合は、来週以降も下落トレンドを意識する状況が続こう。

一方、ユーロドルが1.0766レベルの上方ブレイクに成功する場合は、来週以降、10日MAや1.08レベルの攻防が焦点として浮上しよう。

この移動平均線は今日現在、1.0786レベルで推移している。1.08トライの可能性を探る観点からも、10日MAの攻防に注目したい。

ユーロドルのチャート:日足 5月以降

ユーロドルのチャート:日足 5月以降 TradingView提供のチャートで作成

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