【ユーロドル (EURUSD)】今日の見通しとチャートポイント

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サマリー

・米ドル安にサポートされ、4日のユーロドルは1.05台へ反発した
・今日のユーロドルは、米新規失業保険申請件数で上下に振れる展開が予想される
・ユーロドルの反発局面では、10日線の突破が目先の焦点となろう
・ユーロドルが反発しても、戻り売りを警戒する状況が続く

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注目材料は米新規失業保険申請件数

「予想を下回った雇用関連の経済指標→米金利の低下」を受け、昨日の外為市場は米ドル安優勢の展開となった。

米ドル安にサポートされ、ユーロドル（EUR/USD）は今月3日の安値1.0448レベルを維持し、1.05台へと反発した。しかし、3月15日の安値レベル1.0516レベルの突破には失敗し上昇幅は限られた。

日足のストキャスティクスは売られ過ぎの水準にある。短期的に下落幅が拡大した状況も考えるならば、ユーロドルの短期的な反発相場が予想される。本日は、米新規失業保険申請件数がそのきっかけとなる可能性がある。

戻り売りを警戒する状況が続く

ユーロドル（EUR/USD）は現在、レジスタンスラインとして意識されている10日線（今日現在1.054レベル）すら突破できない状況にある。この上値の重さを考えるならば、ユーロドルの反発局面では戻り売りを警戒する状況が続くだろう。

こちらのレポートで指摘したとおり、現在の米債市場は雇用関連指標にらみの状況にある。今日は米新規失業保険申請件数が発表される。明日の9月米雇用統計を前にさえない雇用関連指標の内容が続く場合は、米ドル高の調整（米ドル安）相場が一時的に進行する可能性がある。

米ドル安にサポートされ、ユーロドルが10日線を上方ブレイクする場合は、1.06のトライが次の焦点となろう。テクニカルの面では21日線（今日現在1.0620レベル）のトライとなるか？この点が注目される。

しかし、上で述べた上値の水準をユーロドルがトライする展開となっても、その土台となっているのは米ドル安でありユーロ買いではない。この点を考えるならば、上で述べたとおりユーロドルの反発局面では戻り売りを意識したい。

下落局面での焦点

一方、米新規失業保険申請件数で労働市場の堅調さが確認される場合は、引き続き10日線がレジスタンスラインとして意識される展開が予想される。

予想どおりにユーロドル（EUR/USD）が10日線かその手前で反落する場合は、今月3日の安値1.0448レベルの維持が焦点となろう。

ユーロドルがこのサポート水準（1.0448レベル）を完全に下方ブレイクする場合は、戻りの局面でサポートからレジスタンスの水準へ転換するかどうか？この点を確認したい。

ユーロドルのチャート：日足 23年3月以降