S&P500、年末は4500へ 金融緩和縮小への警戒で夏に株価動揺も─資産運用大手
大手資産運用会社フェデレーテッド・ハーミーズはS&P500種の年末目標を4500で維持している。米FRBによる金融緩和縮小への警戒感で今夏の株式相場は変動が大きくなるとの見方を示す一方、新型コロナに対する集団免疫の獲得により米経済成長は加速すると予想した。
大手資産運用会社フェデレーテッド・ハーミーズはS&P500種株価指数の年末目標を4500で維持している。米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和縮小への警戒感で今夏の株式相場は変動が大きくなるとの見方を示す一方、新型コロナウイルスに対する集団免疫の獲得により米経済成長は加速すると予想した。
S&P500種の4日終値は前日比37.04ポイント(0.88%)高の4229.89。フェデレーテッドの目標である4500まで6.4%の上昇余地がある。
フェデレーテッドのストラテジストは4日に米CNBCで、インフレはFRBが予想するよりも長期化する可能性があるとし、過去2カ月間の労働コストの大幅な上昇や商品相場の高騰、消費者の支出意欲の増大を理由に挙げた。
インフレ率は上がり続けており、その上昇はFRBの予想よりもアグレッシブだとストラテジストは述べ、いずれかの米連邦公開市場委員会(FOMC)、あるいは8月下旬の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのFRBによる金融政策の変更を市場は見込んでいるという。
FRBは晩夏までにはインフレは一時的との見方を修正せざるを得ない可能性があるとし、資産購入の縮小(テーパリング)は予想よりも早期に始まる可能性があるとストラテジストは指摘。これにより金利の上昇がもたらされ、株式市場が動揺する可能性があるとの見方を示した。
一方、米国は新型コロナワクチン接種の進展で7月までに集団免疫を獲得するとストラテジストは予想。S&P500種指数構成企業の4~6月期の増益率予想を前年比60~70%とし、1~3月期の48%からさらに伸びるとの見方を示した。
米アトランタ連邦準備銀行は4~6月期の実質国内総生産(GDP)成長率を前期比年率換算で10.1%と予想している。
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