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日米2年債利回り格差との相関が高まるドル円 / ユーロドルの焦点とチャートポイント

今週の外為市場の焦点は、米FOMC議事要旨の内容とウクライナ情勢となろう。ドル円は日米2年債利回り格差との相関が高まっている。米金利が上昇基調を維持する場合、ドル円は上値トライを想定しておきたい。一方、ユーロドルは反発圧力が後退中。それぞれのチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

日米2年債利回り格差との相関が高まるドル円


【サマリー】

・米FRBはタカ派スタンスを維持 FOMC議事要旨の内容に注目
・ドル円と日米利回り格差の関係

・ドル円と日米2年債利回り格差との相関が高まってきた
・今週のドル円のチャートポイントについて

・今週のユーロドルのチャートポイントについて


3月米雇用統計は良好な結果に 次の焦点はFOMC議事要旨

3月の米雇用統計で失業率は3.6%へ低下し、平均賃金は前年同月比で5.6%と強い伸びを示した。非農業部門雇用者数は43.1万人で市場予想以下となったが、1月分は48.1万人から50.4万人へ、2月分は67.8万人から75万人へそれぞれ上方修正された。3月の雇用統計は、アメリカの雇用市場が堅調であることを示す結果となった。今後の雇用統計でも同じ状況が確認されるならば、インフレの動向次第で米連邦準備制度理事会(FRB)は5月の連邦公開市場委員会(FOMC)だけでなく、6月のFOMCでも0.5ポイントの利上げを行う可能性が高まろう。

米金融引き締めの動向を考える上で、今週はFOMC議事要旨(3月15~16日開催分)が材料視されよう。今後のインフレ動向、そしてインフレのさらなる高進を抑制するための金融引き締めのペースについてどのような議論が行われていたのか?これらの点に注目したい。

後者の点で積極的な引き締め政策が必要との議論がなされていたならば、米金利には上昇の圧力が高まろう。このケースでは、対円とユーロで米ドル高が進行する展開を予想する。


・ドル円と日米利回り格差の関係

特にドル円(USDJPY)は、日米金融政策スタンスの差が意識されやすい状況に陥っている。この差は、日米利回り格差に反映され続けるだろう。

特に注目すべきは、日米2年債利回りの格差とドル円の相関がジワリと高まってきたことである(相関チャート①の赤枠を参照)。2021年を通してのドル円は、5年債から10年債の利回り格差との相関が高い傾向が見られた(相関チャート②の赤枠を参照)。

今年の3月以降、ドル円の上昇幅が拡大している。この間のドル円と各利回り格差との相関関係を確認すると、2年債利回り格差のそれが5年債利回り格差のそれに次いで高いことがわかる。

上で述べたように、雇用市場とインフレの動向次第で米FRBは金融引き締めのペースを加速させる公算が大きい。よって、米金融政策の方向性に敏感な2年債利回りには、さらに上昇の圧力が高まろう。日銀が金融緩和スタンスを維持する方針を示しいてる以上、日米の2年債利回り格差も拡大し続けよう。

この動きに影響を受けやすい状況にあるドル円は、調整の反落を挟みながら新たなレジスタンスポイントの水準を探る展開が続くだろう。

ドル円と日米利回り格差の相関チャート①:今年3月以降

ドル円と米金利の相関チャート


ドル円と日米利回り格差の相関チャート:2021年

ドル円と米金利の相関チャート


・今週のドル円:チャートポイント

先週のドル円(USDJPY)は、10日線(EMA)でサポートされ121円台で底堅めのムードが高まった。上で述べた米金融引き締めペースの加速と日米2年債利回り格差の相関を考えるならば、今週のドル円は上値トライの継続を想定したい。

今週もドル円が上昇する場合、目先の焦点は123円台への再上昇である。123円台へ上昇する場合は、先月30日の高値123.20レベルの攻防に注目したい。この水準は、直近高安の半値戻しの水準でもある。テクニカ面でも注目される123.20レベルを完全に突破する場合は、124円台を視野に上昇幅の拡大を予想する。

一方、ドル円が反落する場合は、上で述べた10日線の維持が焦点となろう。この移動平均線を下方ブレイクする場合は、先週相場をサポートした121.25~30レベルの維持が焦点となろう。このサポートゾーンをも下抜ける場合は、121.00トライを想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート


ユーロドルの焦点とチャートポイント

・今週の焦点と上値のテクニカルポイント

今週のユーロドル(EURUSD)は、引き続きロシアーウクライナ情勢と米金利の動きが焦点となろう。ロシアとウクライナの停戦協議で進展が見られるならば(首脳間で協議される可能性が出ている)、ユーロドルは50日線(MA)を再トライする展開が予想される。このMAは先月31日に、ユーロドルの反発トレンドを止めた経緯がある。


・下値のチャートポイント

通貨オプション市場のリスクリバーサルを確認すると、1週間と1ヶ月のそれらはともにユーロ・コールの流れが一服し、今はユーロ・プットへ傾きつつある。この動きは、市場参加者が次のトレンドを見極めようとしていることを示唆している。

ユーロドルの反発圧力が後退しつつある中、ロシアーウクライナ情勢に何ら変化が見られないか、もしくは情勢が緊迫化する場合はユーロドルの下落を想定したい。このケースでは、短期サポートライン(今日現在1.0987レベル)および先月22日以降、サポートラインとして意識されている1.0960レベルの攻防が焦点となろう。

ウクライナ紛争を巡る停戦協議の期待が後退する場合、もしくは米債市場で利回りの上昇幅が拡大する場合は、1.0960レベルを下方ブレイクする展開が予想される。このケースでは、ユーロドルが1.08台へ反落する展開を想定しておきたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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