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目先は経済指標と米金利の反応が焦点に / ドル円とユーロドルの展望

FRB要人の発言でひとまず米金利の低下が一服。今日以降は経済指標の内容で米金利は上下に振れる展開が予想される。米ドル相場も同じ状況となろう。ドル円とユーロドルの焦点は?注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

目先は経済指標と米金利の反応が焦点に


【サマリー】
・FRB要人の発言で米金利の低下がひとまず止まる
・目先の米ドル相場と米金利のトレンドは経済指標の内容次第
・ドル円とユーロドルのチャートポイントについて


米金利の低下がひとまず一服 米ドル相場は小幅に反発

連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は13日、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースの減速を検討する可能性に言及した。しかし、利上げペースの減速はインフレ抑制の取り組みの緩和を意味しないと述べた。

ブレイナードFRB理事は14日、利上げペースの鈍化が適切と述べる一方で、利上げの停止についてはまだ用意がないと指摘した。インフレリスクに対するFRBの警戒レベルが依然として高いことを示唆する発言である。

14日の米債市場では、FRB要人の発言が材料視され米金利の低下が一服し、2年債利回りは4.4%台へ反発した。一方、10年債利回り(長期金利)は3.9%へ反発する局面が見られた。米金利の動きを受け、昨日の外為市場では米ドルを買い戻す動きが見られた。

米金利のチャート

米金利のチャート チャート:Trading View 5分足(14日~)


目先の焦点は経済指標と米金利の反応

12月FOMCでの50ベーシスポイント(bps)利上げの確率が80%台まで上昇する一方、短期金融市場(OIS)が織り込む予想ターミナルレートの水準は、10月消費者物価指数(CPI)の内容が確認されて以降5%を下回る状況が続いている。これらの動きは、米利上げペース減速の織り込み度合いが進行していることを示唆している。

この思惑は米金利の低下要因だが、経済の情勢次第で今後も揺れ動くだろう。ゆえに目先の米金利は、14日のレポートで指摘した経済指標の内容で上下に振れる展開が予想される。

今日は11月NY連銀製造業景気指数と10月米生産者物価指数(PPI)が発表される。前者は景気の動向を考える上で重要な先行指標である。今年の4月をピークに低下の傾向にある。一方、後者はインフレ動向を測る重要な指標である。CPIと同じくインフレのピークアウトを示唆する動きが見られる。

上述したFRB要人の発言があったタイミングでいずれの経済指標でも予想以上の内容となれば、短期間で買われ過ぎた米債の調整売り(米金利の反発)要因となり得る。米金利の反発は外為市場で米ドルのショートカバー(買戻し)の圧力を高めよう。

逆にこれら経済指標が総じて予想以下ならば、米金利には再び低下の圧力がかかることが予想される。外為市場では米ドル売り優勢の展開を想定しておきたい。

NY連銀製造業景気指数とPPIの推移

NY連銀製造業景気指数とPPIの推移 チャート:Bloomberg L.P. 日足 月次(2020年~)

ドル円とユーロドルのチャートポイント

ドル円(USDJPY)

米金利と高い相関関係にあるドル円(USDJPY)は、今晩の米経済指標の内容で上下に振れる展開が予想される。

通貨オプション市場のリスクリバーサルを確認すると、1週間と1ヶ月のそれらではドルプットの勢いが後退している。10月米CPI後に発生した過度の米ドル売り圧力が後退していることを示唆する動きである。また、本日東京時間の序盤に短期レジスタンスラインを突破した。

このタイミングで「強い経済指標→米金利の反発」の展開となれば、ドル円は調整の反発相場が続こう。

このケースでの焦点は、昨日の高値140.80レベルのトライおよびブレイクである。昨日の日足ローソク足では上ヒゲが示現し、141.00手前での売りの強さを示した。ゆえに上昇の局面でこのゾーン(140.80-141.00)の突破に失敗し続ける展開が確認される場合は、ドル円の新たなレジスタンスゾーンとなり得る。

逆にドル円が141円台へ上昇する場合は、14日のレポートで指摘した142.50レベル(直近高安の半値戻しの水準)を視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。

一方、「さえない経済指標→米金利の低下」の展開となれば、ドル円の下値トライを予想する。目先の焦点は、先週11日の安値138.46レベルの維持である。テクニカルの面ではフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準(138.62レベル)の維持が焦点となろう(14日のレポートを参照)。

ドル円のチャート

ドル円のチャート チャート:Trading View 1時間(10日~)

ユーロドル(EURUSD)

ユーロドル(EURUSD)は、14日のレポートで指摘した1.036レベルがレジスタンスとして意識されている。

通貨オプション市場のリスクリバーサルを確認すると、1週間のそれでは一時ユーロコールの状況が見られた。1ヶ月のリスクリバーサルはユーロプットの勢いが後退する傾向にあり、今年5月下旬~6月上旬の水準付近で推移している。これらの状況は、ユーロドルに対する弱気の見方が後退していることを示唆している。

しかし上昇トレンドの軸が米ドル安にある以上、米国イベントでユーロドルのトレンドが左右されるだろう。上で述べた通り目先は米経済指標にらみの展開が予想される。「さえない米経済指標→米ドル安」を受けて1.036レベルの突破に成功する場合は、200日線(MA/1.0430レベル)を視野に上昇幅の拡大を予想する。

一方、「強い経済指標→米ドルの買い戻し」の場合、ユーロドルは再び下値をトライする展開となるだろう。このケースでは、直近高安のリトレースメント23.6%の水準1.0214レベル(1.02台)および38.2%の水準1.0122(1.01台)の維持が焦点となろう。これらの水準は9月と10月にそれぞれレジスタンスポイントとして意識される局面が見られた。ゆえにこれらの水準で“サポート転換”が確認される場合は、ユーロドルの地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート チャート:Trading View 日足(今年5月~)

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