サンバイオが大幅続伸、三菱モルガン判断最上位継続
・投資判断「オーバーウエイト」で継続
・慢性期脳梗塞で上市の可能性も
4日後場の東京株式市場でマザーズ上場のサンバイオ<4592>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券がサンバイオの投資判断を最上位の「オーバーウエイト」で継続したことが買い材料になっている。
午後零時52分現在、前週末比248円(9.06%)高の2986円で取引されている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日、サンバイオの投資判断を3段階中で最上位の「オーバーウエイト」で継続した。目標株価は従来の1万2500円から6100円に引き下げたが、それでも現行株価の倍以上に設定している。
サンバイオは1月29日の取引終了後、同社が開発している再生細胞医薬「SB623」が慢性期脳梗塞を対象とした米国での第2b相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったとの解析速報を発表した。
同社株は1月21日に1万2730円の上場来高値を付けていたが、この発表を受けて大きく売られ、2月5日に2401円の安値を付けて下げ止まった。
慢性期脳梗塞で試験継続も
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、「SB623」によるサンバイオの中長期の利益成長は可能とみている。とりわけ、慢性期脳梗塞での上市の可能性を織り込んでいない水準まで株価は下落していると分析しており、慢性期脳梗塞を疾患対象とした開発の継続が確定すれば、株価は再度上昇するとみている。
慢性期脳梗塞を対象とした米国での第2b相臨床試験での主要評価項目未達の原因は、単に「SB623」の有効性の問題ではなく、対象患者層や投与箇所、細胞の活性などの問題であった可能性があるとし、これらが原因だった場合、試験継続の可能性があるとみている。
その上で、従来は75%としていた慢性期脳梗塞の日米欧での上市成功確率について、現時点では50%とした。
なお、昨年の株価急伸のきっかけとなった「SB623」の外傷性脳損傷プログラムについて、サンバイオは引き続き開発を継続する意向を示している。現在、第2相臨床試験を実施中だ。
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