楽天が反落 携帯電話事業にリスク モルガンMUFGが投資判断下げ
・投資判断を中位から最下位に
・株価一時5%下落
5日前場の東京株式市場で楽天グループ<4755>が反落。モルガン・スタンレーMUFG証券が4日付で楽天の投資判断を最下位に引き下げたことが背景にある。同証券は10月の参入を目指す楽天の携帯電話事業を巡るリスクを指摘した。
前場終値は前日比43円(3.49%)安の1188円。一時、1170円(5.0%安)まで下落した。
モルガン・スタンレーMUFG証券は、楽天の投資判断を3段階で中位の「イコールウエート」から最下位の「アンダーウエート」に引き下げた。
同証券は、無線ネットワークの接続品質と安定性は無線の物理現象で技術での解決が困難との見方を示し、消費者が要求する品質実現には相当の時間を要するため、株価のリスク要因となり得ると分析した。
一方、新規参入に際してのネットワークの設計・運営は評価した。目標株価は800円から1100円に引き上げた。
基地局整備
楽天はすでに仮想移動体通信事業者(MVNO)、いわゆる「格安SIM」として、9437-JP<9437>の回線を借りてサービスを提供している。
しかし、自社のネットワークを持つ携帯電話事業者(MNO)になるべく、2018年1月に楽天モバイルネットワーク(楽天モバイルに名称変更)を設立し、同年4月に総務省から1.7GHz帯の電波割り当てを受けた。
現在、ネットワークの整備に向けて基地局の設置などを進める一方、サービス開始後は当面、提携先のKDDI<9433>のネットワークとローミングすることでエリアカバーを進める方針とされている。
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