テスラ株が最高値更新 目標株価の50%引き上げを好感
モルガン・スタンレーのアナリストがテスラの目標株価を540ドルから810ドルに50%引き上げた。目標株価としてはウォール街で最も高い水準だ。これを受け、6日の米株式市場でテスラは取引時間中の過去最高値となる774ドルまで上昇。終値でも高値を更新した。
モルガン・スタンレーのアナリストが米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA>の目標株価を540ドルから810ドルに50%引き上げた。2021年も好業績が期待できるとみている。810ドルは基本シナリオにおける目標株価としてはウォール街で最も高い水準だ。これを受け、6日の米株式市場でテスラは取引時間中の過去最高値となる774ドルまで上昇。終値でも高値を更新した。
5日の取引終了後に発表したリポートで、20年10~12月期のEVの世界販売台数が前年同期比61%増加し、予想を上回ったことを指摘。30年の販売台数予想を520万台とし、従来予想の380万台から引き上げた。
20年はコロナ禍による主力工場の2カ月近く稼働停止にもかかわらず、販売台数は前年比36%増の49万9550台と目標の50万台に肉薄した。
株価の急騰にもかかわらず、テスラは21年もアウトパフォームを継続する見通しとし、人材、技術、事業モデル、資本へのアクセスにおいてEVおよび自動運転車(AV)企業では依然として最高であり、環境汚染賠償責任とも無縁だと指摘。その事業モデルはモビリティ・サービス収入の経常化を競合他社よりも早期に実現させ得るとした。
強気シナリオにおける目標株価は1232ドルとした。投資判断は「オーバーウェート(買い)」で据え置いた。
6日の米株式市場でテスラは前日比20.87ドル(2.84%)高の755.98ドルで終えた。この1年で株価は8倍超となった。
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