テスラとNIOの目標株価引き上げ、EVメーカーへの関心続く
EVメーカーが引き続き高い関心を集めるなか、米テスラと中国のNIOの米国預託証券の目標株価をアナリストが引き上げた。テスラについてはバンク・オブ・アメリカがウォール街で最も高い水準に設定している。
電気自動車(EV)メーカーが引き続き高い関心を集めるなか、米テスラ<TSLA>と中国の上海蔚来汽車(NIO)<NIO>の米国預託証券(ADR)の目標株価をアナリストが引き上げた。テスラについてはバンク・オブ・アメリカがウォール街で最も高い水準に設定している。
バンク・オブ・アメリカは11日付のリポートで、テスラの株価の上昇と増資が再帰的な成長をもたらしていると指摘。目標株価を従来の500ドルから80%引き上げて900ドルにした。基本シナリオにおける目標株価としては、モルガン・スタンレーが先週設定した810ドルを上回るウォール街で最も高い水準になる。
テスラ株は過去1年で7倍超上昇した。こうしたなか、テスラは2020年2月に20億ドル、9月に50億ドルの増資を実施し、さらに12月にも最大50億ドルの増資を発表している。
バンク・オブ・アメリカは、株価の上昇スパイラルが大きくなればなるほど、成長を賄うための資本は安価になり、さらなる株高をもたらすと指摘。株価の極端な動きについて、この自己達成的なフレームワークが背景にあるとの見方を示した。
一方、この力学は逆もまた真であり、株価は上昇時と同じ速度で下落することもあり得るとして警告した。投資判断は「中立」を継続している。
11日の米株式市場でテスラは反落。昨年下旬から続いた11日営業日の続伸後に上昇一服となった。終値は前週末比68.83ドル(7.82%)安の811.19ドル。
NIOは新型EVを発表
NIOは9日開催の年次イベントで、同社初のセダンとなる「ET7」を発売すると明らかにした。
ET7は米半導体大手エヌビディア<NVDA>の自動運転システムを搭載し、航続距離は推定620マイル(約998キロメートル)という。
販売価格は6万9000ドルからで、納車は22年1~3月を予定している。
JPモルガンはこの発表について、NIOが自動車メーカーというよりは、急成長するテクノロジー/EV株のように取引され続けるとのわれわれの見方を支えるものだと指摘。ADRの目標株価を50ドルから75ドルに引き上げ、投資判断を「オーバーウェート(買い)」で継続した。
NIOのADRは3.78ドル(6.42%)高の62.70ドルと過去最高値で終えた。
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