テスラ株が急落、ビットコインと密接な関係と投資家が捉え始める—調査
テスラの株価が23日の株式市場で急落した。この日は米長期金利の上昇を受けてハイテク株全体が値を崩した。一方、テスラ独自の要因として、テスラとビットコインを密接な関係として投資家が捉え始めたことを指摘する調査リポートが発表された。
電気自動車(EV)メーカーの米テスラ<TSLA>の株価が23日の株式市場で急落した。この日は米長期金利の上昇を受けてハイテク株全体が値を崩した。一方、テスラ独自の要因として、テスラと暗号資産(仮想通貨)のビットコインについて密接な関係として投資家が捉え始めたことを指摘する調査リポートが発表された。
テスラの終値は前日比15.66ドル(2.19%)安の698.84ドル。一時、13.4%安の619ドルまで売られた。
テスラは8日に15億ドル相当のビットコインを1月に購入した事実を公表。これ以降、同社の株価の終値ベースでおよそ20%下げている。
ビットコインは日本時間22日早朝に5万8000ドル台に乗せて過去最高値を更新した後、23日夜までに23%超下落した。
ウェドブッシュの著名アナリスト、ダニエル・アイブス氏は23日付のリポートで、テスラの株価はビットコイン相場の動きに強く結びつけられるようになったとし、両者を密接な関係として投資家が捉え始めているとの見方を示した。
ビットコイン投資でテスラは1カ月で約10億ドルの帳簿上の利益を得た可能性がある。これは2020年のEV事業における利益を上回る金額。一方、ビットコインの最高値更新後の急落が、一部の投資家にテスラ株の売却を促しているという。
テスラが保有するビットコインは全体のキャッシュ・ポジションのうちの些細な部分に過ぎず、理論上はビットコイン相場の動きがテスラの財務状況に重要な変化をもたらすことはないと同氏は指摘。しかし、一部の投資家は、同社のビットコインの購入がEV事業における今後の成長見通しを曇らせ得るとの見方をしているという。
決算発表までは高ボラティリティも
テスラが今後発表する四半期業績が株価を浮上させるとともに、投資家の懸念を解消させる可能性があると同氏は予想。目標株価を950ドルで据え置いた。投資判断は引き続き「中立」としている。
一方、決算発表まではボラティリティが増す可能性があるとし、投資家は「シートベルトをしっかり締めよ」と同氏は述べた。
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