テスラ株、14%の上昇余地 21年販売台数予想引き上げの可能性で—調査
テスラの株価が足元の水準から14%上昇する可能性がある。2021年通年の販売台数の自社予想を引き上げる可能性が高いとの見方を理由に米国みずほが目標株価を上方修正した。
電気自動車(EV)大手の米テスラ<TSLA>の株価が足元の水準から14%上昇する可能性がある。テスラが2021年通年の販売台数予想を引き上げる可能性が高いとの見方を理由に米国みずほが目標株価を上方修正した。
20日の米株式市場でテスラは前日比4.36ドル(0.61%)高の718.99ドルで取引を終えた。
米国みずほのアナリストは19日付のリポートで、テスラが26日の1~3月期決算の発表時に通年の販売台数予想を引き上げるとの見方を示し、目標株価を従来の775ドルより5.8%高い820ドルとした。投資判断は「買い」で据え置いた。
1~3月期の販売の好調に加えて、1000億ドルのEVリベートを含むバイデン大統領のインフラ投資計画や、温暖化ガスの排出枠(クレジット)制度の延長・拡大の可能性により、通年の台数は市場予想の83万1000台を上回る可能性があるとみずほは分析する。
テスラが今月発表した1~3月期の販売台数は18万4800台で、前年同期の8万8400台の倍以上となった。中国で生産を始めたSUV(多目的スポーツ車)「モデルY」が好調だった。
1~3月期決算見通し
みずほはテスラの1~3月期1株あたり利益(EPS)予想を0.69ドルから0.72ドルに、売上高予想を100億ドルから107億ドルにそれぞれ引き上げた。
市場予想の平均は0.74ドルと104億ドル。
1~3月期の粗利益に対する潜在的なマイナス要因として、比較的安価なモデルYとセダン「モデル3」が販売の主力であることやフリーモント工場の一時閉鎖、モデルの切り替えを挙げた。4~6月期にはこうした要素はなくなるとの見方も示した。
一方、クレジット販売は短期的に追い風をもたらし得るとし、さら15億ドル相当のビットコイン投資はバランスシートを強化すると予想する。
21年通年についてはEPS予想を4.02ドルから4.04ドルに、売上高予想を485億ドルから504億ドルにそれぞれ引き上げた。
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