テスラの目標株価700ドルに引き下げ 再度の株式売り出しの可能性—バンカメ
テスラの目標株価をバンク・オブ・アメリカが700ドルに引き下げた。株式を再度売り出す可能性があるとする一方、その有効性は低減しているとの見方を示した。
電気自動車(EV)大手の米テスラ<TSLA>の目標株価を バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が700ドルに22%引き下げた。株式を再度売り出す可能性があるとする一方、その有効性は低減しているとの見方を示した。
21日の米株式市場でテスラは前日比5.90ドル(1.01%)安の580.88ドルで取引を終えた。
バンカメは21日付のリポートで、積極的なキャパシティ構築計画を世界的に加速させ、収益を大幅に高めるための株式の売り出しを通じた資金調達について論じている。テスラはもう一段の株式売り出しの可能性があるという。
それによると、テスラにとって株式の売り出しは現時点で資金を安価に調達するための手段の1つであるが、株価の880ドル超からの下落を受け、希薄化の影響を最小限に抑制する能力は減退した。テスラに与えられた理論上の成長機会が後退したことを意味するものであり、このため目標株価を下方修正したという。
これ以外のテスラのダウンサイド・リスクとして、クレジット売却を除いたベースで黒字の創出ができていないことやEV需要の伸びの遅さ、バッテリー技術が直面する課題、既存企業との激しい競争、ガソリン価格の低位などを挙げている。
バンカメはテスラの目標株価を900ドルから700ドルに下方修正した。ただ、700ドルでも足元の水準を20%超上回る。投資判断は「中立」で維持した。
テスラは2020年に株価上昇を活かして3度の資金調達を行い、総額120億ドルを調達した。
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