米金利は総じて4%へ / 米ドル高を意識する状況が続く
米債市場では、短期と長期の金利が総じて4%台へ上昇する局面が見られた。外為市場では、引き続き米ドル高がどこまで進行するのか?この点が焦点となろう。米ドル相場のトレンドを示すドルインデックスはどこまで上昇するのか?。注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
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米金利は総じて4%へ 、外為市場は米ドル高を意識する状況が続く
【サマリー】
・米債市場では短期と長期の利回りが総じて4%台へ到達した
・今日の注目材料は2月の米ISM非製造業景気指数
・強い経済指標は米ドル高の要因に
・ドルインデックスは38.2%の水準と100日MAの突破が焦点に
アメリカの30年債利回りも4%台へ
2日の米債市場では、欧州金利の高止まりと雇用関連指標の内容を受け、10年債利回り(長期金利)が4%台へしっかりのせる展開となった。
一方、30年債利回りも4%台へ上昇する局面が見られたことで、米債市場では短期と長期の金利が、総じて4%台へ到達する状況が見られた。
現在の米債市場は、経済指標の内容が材料視される状況にある。今日は2月ISM非製造業景気指数が発表される。市場予想(54.5)を上回る内容となれば、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ政策が長期化する可能性が意識され、米金利がさらに上昇する展開を想定しておきたい。
アメリカ金利のチャート:10年債利回り(上段)と30年債利回り(下段)
米金利の上昇にサポートされる米ドル相場
上で述べた米債市場の動き(利回りの上昇基調)を受け、外為市場では根強い米ドル買いが見られる。
米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は10日MA(104.50レベル)でサポートされ、リトレースメント38.2%の水準105.53レベルを視野に底堅さを維持している。すぐ上の水準には100日MA(105.60レベル)が低下している。
今日以降発表される経済指標で “強い” 内容が続く場合、米金利の上昇幅がさらに拡大することが予想される。ドルインデックスは、上で述べたテクニカルラインを突破するだろう。実際にその状況(2つのラインの突破)となれば、テクニカルの面で米ドル高の圧力がもう一段高まるシグナルと想定しておきたい。
一方、今日のISM非製造業景気指数をはじめとしたアメリカの重要経済指標が市場予想を下回る場合は、米債のショートカバー(買戻し)が予想される。このケースでは、「米金利の低下→米ドル安」の展開となろう。
ドルインデックスの下落局面では、10日MAおよび104.00ポイント台の維持に成功するかどうか?この点に注目したい。
ドルインデックスのチャート
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