コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米国株の見通し暗転 S&P500大台割れも 半導体株の勢い消失

S&P500は年明け早々以来となる4日続落。エヌビディアは3月下旬の最高値から11%超値下がりしている。

米国株の見通し暗転 S&P500大台割れも 半導体株の勢い消失 出所:ブルームバーグ

アメリカの株式相場の見通しが暗くなっている。17日のS&P500種株価指数は年明け早々以来となる4営業日続落。約2か月ぶりの5000台割れがちらつく水準にまで落ち込んだ。人工知能(AI)ブームへの期待から株価が上昇してきた半導体株の値下がりも目立ち、半導体大手NVIDIA(エヌビディア)の株価は3月下旬につけた上場来高値から11%超値下がりしている。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの期待が大きく後退していることが背景にあり、今後、本格化する大手ハイテク企業の決算発表を前に相場のムードは落ち込んでいる。

S&P500は最高値から4.42%安の水準まで後退

S&P500(SPX)の17日の終値は前日比0.58%安の5022.21。4日続落は2023年最後の取引日だった12月29日から年明け1月4日にかけて以来だ。今後、5000の大台を割り込むことになれば、2月21日(4981.80)以来となる。2024年に入って22回にわたって最高値更新を繰り返してきた勢いは鳴りを潜め、3月28日の最高値(5254.35)からの下落率は4.42%となった。

S&P500とアメリカの長期金利の推移のグラフ

半導体大手エヌビディアは最高値から11%超下落

米国の株式市場を引っ張ってきた半導体株にも失速感が出ている。エヌビディアの株価(NVDA)の17日の終値は840.35ドルで、3月25日につけた高値(950.02)からの下落率は11.54%に達した。このほか、アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)は3月7日の高値(211.38)からの下落率が27.14%にも達し、2023年末比での伸び率はS&P500の成績を下回る4.48%高にまで落ち込んでいる。S&P500の構成銘柄ではないものの、ソフトバンクグループ子会社の英アーム・ホールディングス(ARM)の株価は17日だけで11.99%安の急落となった。

S&P500とアメリカ上場の半導体株の値動き

FRBのパウエル議長も利下げ見通しの後退に言及

株式相場の見通しが暗転した背景には、FRBの利下げへの期待が遠のいたことがある。FRBのジェローム・パウエル議長は16日のイベントで、物価上昇率がFRBが目標とする2%に向かっていくことへの確信を得るまでには「想定していたよりも長い時間がかかる」可能性に言及した。10日に発表された3月の消費者物価指数(CPI)が予想を超える強さだったことなどを踏まえた発言で、金融市場で期待されてきた6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性は、パウエル氏の胸中でも低くなっているようだ。また、中東情勢の緊迫化も投資家のリスク回避姿勢を強めており、金価格(スポット金)は最高値の更新を繰り返している

こうした中、今後の投資家の注目は企業決算に集まりそうだ。日本時間18日午後3時には半導体受託製造大手の台湾積体電路製造(TSMC、TSM)が2024年1-3月期決算と同時に4-6月期の見通しも示す。半導体需要の冷え込みが感じられれば、世界の半導体株にとってさらなる逆風となりそうだ。

テスラやアップルなどは23日以降に1-3月期決算を発表

また、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大手ハイテク7社の中では、テスラ(TSLA)が米国東部時間の23日、メタ・プラットフォームズ(META)が24日、アルファベット(GOOGL)とマイクロソフト(MSFT)が25日に決算を発表する。アマゾン・コム(AMZN)は30日、アップル(AAPL)は5月2日の発表予定だ。これらの時価総額が大きい大手ハイテク株はS&P500への影響度が大きく、決算内容や見通しが投資家の期待を裏切れば、S&P500全体の値下がり要因となることも考えられそうだ。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。