【ドル円】今週の見通しと注目のチャートポイント
米債市場は引き続き経済指標にらみの展開が続くだろう。よって、米金利の動きに影響を受けるドル円もアメリカの経済指標でトレンドが左右されるだろう。注目しておきたい上下のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。
※今週の外為市場の焦点と米ドル相場(ドルインデックス)の展望についてはこちらのレポートをご覧ください。
ドル円の見通しとチャートポイント
新たなレジスタンスの水準を探る展開が続く
インフレリスクの再燃を受け、米債市場では利回りの上昇幅が拡大している。
米金利との相関性が高いドル円(USDJPY)の特性を考えるならば、今週も新たなレジスタンスの水準を探る展開が続くと予想する。
先週24日の相場では、大陽線で135.00レベルと89日MA(135.70レベル)を一気に突破してきた。モメンタムとMACDは地合いの強さを示唆するトレンドが続いている。この状況で今週の米経済指標が総じて予想以上の内容となれば、ドル円は「米金利の上昇→米ドル高」にサポートされ、もう一段上値を目指す展開が予想される。このケースでは、200日MA(137.14レベル)のトライおよびブレイクが焦点となろう。
ドル円が200日MAをも突破する場合は、昨年12月に相場の上昇を何度も止めた138.00レベルを視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。
反落局面での注目ポイント
連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化の可能性を急速に織り込んでいる米債市場の動きを考えるならば、今週以降、さえない米経済指標の内容が相次いで確認される場合は米金利の上昇が一服し、低下幅の拡大が予想される。米金利の低下は米ドル安の圧力を高めるだろう。よって、このケースではドル円の反落を想定しておきたい。
ドル円の反落局面で注目したいのが、135円台と134円台の維持である。特に後者の134円は2月下旬以降、相場をサポートする局面が見られる。
サポートポイントとして意識されている134円の水準をドル円が難なく下方ブレイクする場合は、下落幅の拡大を警戒したい。このケースでは、“サポート転換”が確認されている132.70レベルの維持となるか?この点に注目したい。
今日現在、21日MAが132.70台へ上昇している。この移動平均線は、今月10日に “サポート転換” が確認されている。よって、テクニカルの面でも132.70レベルの攻防は重要な焦点となろう。
ドル円のチャート
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